ヤマハのMotoGP新サテライトチーム参戦が正式発表。日本人ライダー佐々木のMoto3継続起用も明らかに

2018年8月25日(土)3時55分 AUTOSPORT web

 現地時間8月24日、セパン・インターナショナル・サーキット(SIC)がMotoGP第12戦が行われているイギリスのシルバーストンサーキットで会見を行い、『PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team』として、タイトルパートナーであるマレーシアの国営石油会社、PETRONASとともにヤマハのサテライトチームとしてMotoGPクラスに参戦することを正式に発表した。


 ペトロナス・ヤマハ・セパンレーシング・チームがMotoGPの新サテライトチームとして参戦することについては、7月上旬にはアンヘル・ニエト・チームからMotoGPクラスへの参戦権譲渡、ヤマハとの間でヤマハYZR-M1を供給する基本合意書に署名されたことが報じられていたほか、第11戦オーストリアGP中にはMotoGPクラスのライダーラインアップなどが発表されてきた。


 この日、ついにペトロナス・ヤマハ・セパンレーシング・チームがヤマハのサテライトチームとしてMotoGPに参戦することが正式に発表されたというわけだ。2019年から2020年までの期間で合意しているという。


 ペトロナスのCEOやSIC会長、マレーシアの青少年スポーツ大臣とともに会見に登場したヤマハの辻幸一モータースポーツ部長は「SICとペトロナスはレース業界ではすでに大きな名声を持っています。そんな両社と新たなプロジェクトをスタートでき、とてもうれしく思います。ヤマハはMotoGPチームに、ヤマハYZR-M1を複数年間、供給する予定です」と新サテライトチーム設立を歓迎した。


 また、会見ではMotoGPクラス、Moto2、Moto3クラスといった全クラスのライダーラインアップも発表された。


 MotoGPクラスのライダーラインアップは既報の通り、フランコ・モルビデリとファビオ・クアルタラロ。今季エストレージャ・ガルシア・0.0・マーク・VDSからMotoGPクラスに参戦中のモルビデリは、最高峰クラス2シーズン目をヤマハ機で挑むことになる。


「2019年、ペトロナス・ヤマハ・セパンレーシング・チームから参戦することができてうれしい。すばらしいチャンスだ」とモルビデリ。


 一方、現在Moto2クラスに参戦中のクアルタラロは2019年、ヤマハの新たなサテライトチームでMotoGPクラスデビューを飾る。


「新しいチャレンジに興奮しているし、とてもうれしいよ。MotoGPクラスに参戦することを常に夢見ていたんだ。今、それが現実になった! ペトロナス、SIC、ヤマハが僕を信じてくれたことを誇りに思っている。学ばなければならないことがたくさんあるのはわかっているけれど、その準備はできているよ」


 Moto2クラスにはカイルール・イダム・パウィが加入。マレーシア人ライダーのパウィは今季、イデミツ・ホンダ・チームアジアから長島哲太のチームメイトとしてMoto2に参戦中だ。


 今季、同チームから日本人ライダーである佐々木歩夢が参戦しているMoto3クラスは、佐々木が継続起用。チームメイトとなるのは、イギリス人ライダーのジョン・マクフィーだ。マクフィーは今季、KTMのバイクを駆りCIP-Green Powerから参戦している。


 2019年にMoto3参戦3年目を迎える佐々木は「まず、ペトロナスとSIC、そしてチームが僕を信じてくれたことにお礼を言わなければなりません」と感謝を述べ、継続参戦をよろこんだ。


「僕はこのチームがとても快適だと感じています。すばらしい関係性があるし、ともにいい仕事をしているんす。来年はジョアンのように力強いチームメイトが入ります。彼は速いライダーですから、お互いに助け合い、きっと僕が成長するのに助けになってくれるでしょう。とても楽しみですね」


 2019年から始まるMotoGPクラスに参戦するヤマハの新たなサテライトチームの戦いと、Moto2、Moto3ライダーたちの活躍に注目したい。


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