ブランパンGT:第8戦ブダペスト、ファスラー組5号車アウディが接戦制し週末2連勝

2017年8月28日(月)12時13分 AUTOSPORT web

 ブランパンGTシリーズ第8戦ブダペストは8月27日、ハンガリーのハンガロリンクで60分間の決勝レースが行われ、ベルジャン・アウディクラブ・チームWRTの5号車アウディR8 LMS(ダリス・バンスール/マルセル・ファスラー組)が1位〜3位までが1秒以内に入る接近戦を制した。
 
 シリーズ第8戦、スプリントカップとしては第4戦目となる今大会。金曜のフリープラクティスから速さをみせていた5号車アウディは、土曜の公式予選でポールポジションを獲得。同日に行われた予選レースではポール・トゥ・ウインを決め、決勝レースでの1番手グリッドを確保する。

決勝レーススタートシーン。84号車メルセデスが4番手から3番手に浮上する。


 迎えた決勝、ポールスタートの5号車アウディは、2番手グリッドから首位を狙うGRTグラッサー・レーシング・チームの63号車ランボルギーニ・ウラカンGT3に1コーナーで並びかけられるが、ファスラーはこれを冷静に抑えトップを堅持。その後、最終コーナー付近でストラッカ・モータースポーツの42号車マクラーレン650S GT3がストップしたためセーフティーカーが導入された。


 レース再開後はトップの5号車アウディを先頭に2番手の63号車ランボルギーニ、スタートで3番手に浮上したHTPモータースポーツの84号車メルセデスAMG GT3、チームWRTの3号車アウディR8 LMSが数珠つなぎとなっていく。

3位表彰台を獲得した63号車ランボルギーニ


 各車が1秒未満の間隔で連なるなか、2番手につける63号車ランボルギーニはレース中盤のピットウインドウオープンと同時にピットレーンへ飛び込み、アンダーカットを行う。しかし、同じタイミングでピットに戻った3号車アウディの作業が抜群に早く、63号車ランボルギーニはライバルに先行を許してしまう。


 スタートから28分、トップの5号車アウディと3番手の84号車メルセデスが同時にピットイン。5号車アウディが素早い作業でトップを守った一方、84号車メルセデスは作業が遅れ7番手まで後退する。


 レース後半戦は首位の5号車アウディ以下、3号車アウディ、63号車ランボルギーニ、チームWRTの17号車アウディがトップ集団を形成。


 上位4台はそれぞれテール・トゥ・ノーズの状態で攻防を続けるが、コーナーが連続するハンガロリンクでは各車ともオーバーテイクの決め手に欠いた。結局、レースは最後まで状況が変わらぬままチェッカーを迎え、5号車アウディが予選レースに続く2戦連続のポール・トゥ・ウイン。


 0.570秒差の2位に3号車アウディ(ピーター・ショートースト/ジェイク・デニス組)、63号車ランボルギーニ(クリスチャン・エンゲルハート/ミルコ・ボルトロッティ組)はトップと0.894秒差の3位となった。


「決勝レースはとても難しかった」と語るのは連日勝利を収めたファスラー。


「セットアップは土曜日と同じだったので、(ペースが上がらなかった理由を)理解するためにデータを分析する必要があるね。それでも、僕たちはミスを犯さず、チームも素晴らしい仕事をしてくれた」

予選、予選レース、決勝レースを制しハットトリックを達成したマルセル・ファスラーとダリス・バンスール


 また、レース後半、ライバルの追撃を振り切ったバンスールは「タイトな戦いだった。僕らのクルマは何かしらの問題があり、予定よりも早めにピットに戻る必要があったんだ」とレースを振り返った。


「ブダペストまではのシーズンは最高のものとは言い難いけれど、今日のような勝利は素晴らしいことだ。3週間後のニュルブルクリンクでも100%の力を出して、今日のようなレースを再現したい」


 ブランパンGTシリーズ・スプリトカップの最終戦となるシリーズ第9戦は、9月15〜17日にドイツ・ニュルブルクリンクで行われる。

3号車アウディは3番手グリッドからスタートし、一時は4番手となったが2位表彰台を獲得


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