F1第12戦ベルギーGP決勝トップ10ドライバーコメント

2017年8月28日(月)19時33分 AUTOSPORT web

 2017年F1第12戦ベルギーGP決勝トップ10に入ったドライバーたちが決勝日を振り返った。


■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=1位

 今日のフェラーリは強くて、すごい戦いを仕掛けてきた。僕らはふたりとも毎ラップ、プッシュし、ミスをする余地は全くなかった。


 セーフティカーのペースが遅すぎて、タイヤの温度を保つのがとても難しかった。リスタートでセバスチャン(・ベッテル)がうまい具合にトウを得て、かなり接近してきた。他のチームとレースをするのは楽しい。セバスチャンもフェラーリも最高の状態だしね。これこそレースだよ。

ルイス・ハミルトン(メルセデス)

 
(リスタートについて語り)バックストレートはいい形で抜けていき、後ろを引き離していた。でも正しいパワーモードになっていなかった。彼(ベッテル)がどんどん近づいてきた。最初はミスをしてしまったと思ったけど、結果的にはよかったんだ。最終コーナーを大きなギャップを保って抜けたら、彼は3車身か4車身遅れて続いて、すごくいいトウを得て、僕の前に出ただろう。だからかえってうまくいった。


■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 決勝=2位

 予選で(メルセデスの)前に出ていたら、今日はいいペースで走ってトップの位置をキープできたと思う。レースを通してかなり近いところで走れたので驚いているんだ。だからこそ自分に腹が立つ。


 セーフティカー後のリスタートで、ターン1のアウト側でルイスに近づきすぎた。オールージュに向けてギャップをあけようとしたけれど、ちょうどいい感じに走るのは簡単ではなかった。後ろから攻めてくる他のマシンからポジションを守らなければならないから、前にチャレンジすることだけに集中するわけにいかない。それに、僕らがストレートではメルセデスほど速くないことは分かっている。


 そういうわけで完全にハッピーとはいえないけれど、それでもチームにとって素晴らしい週末だったと思う。僕らはどんなタイプのサーキットも恐れる必要はない。パッケージでみると、僕らのマシンが一番優れていると思う。まだ少し足りない部分はあるけれど、マラネロの皆はモチベーションが上がっている。僕らは誰よりも大きく進歩しているんだ。 

セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)

 
 これから気持ちを切り替えてモンツァに向かう。何が起こるのか楽しみだよ。   
 
(リスタートについて語り)リスタートには満足していない部分がある。(前を走るルイス・ハミルトンに)十分近づけないんじゃないかと心配していたら、近づきすぎたんだ。もう一度やるなら、違う形で試してみるよ。
 後ろも見なければならないし、前から遅れすぎてもいけない。正しいタイミングと正しいギャップを見つけるのが難しかった。


■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド 決勝=3位

 ポディウムに上がるのは、いつだってうれしいことだ。特に昨日の予選では、僕はトップ6では最下位で、何とか順位を上げることを考えるしかない立場だったからね。だから、正直に言えば、今日は6位より上のポジションでレースを終えられると信じていた。
 
 マックス(・フェルスタッペン)がトラブルに見舞われ、キミ(・ライコネン)がイエローフラッグ無視というミスを犯していたから、それでふたつ順位を稼げたのは確かだけど、第2スティントではペースもすごく良くなっていた。実際、今日はこれまでよりもいいレースペースを示せたし、セーフティカーとその後のリスタートというチャンスを得て、それを最大限に生かすことができた。だから、この結果にはとても満足しているよ。

ダニエル・リカルド(レッドブル)


 マックスには心から同情する。彼は浮き沈みの激しいシーズンを送っていて、その大部分は彼にはコントロールできないことが原因だった。自分のホームレースであんなことが起きるのは、本当に悔しいだろうと思うしね。


■スクーデリア・フェラーリ
キミ・ライコネン 決勝=4位

 今週末は全体的に競争力が高かったと思う。レースではソフトコンパウンドで走っているときはマシンが好調だったが、ウルトラソフトを履いたときは、数周走るとリヤに苦しみ出した。序盤数周は問題ないが、すぐにスライドし始めるんだ。


 イエローフラッグを見た時のことだけど、他のラップより速く走ったりはしていないと自信を持って言える。ペナルティを受けたことは理想的とはいえないが、幸いセーフティカーが出動したから、多少は取り戻せた。(バルテリ・)ボッタスを抜き、(ダニエル・)リカルドに近づこうとしたが、オーバーテイクできるだけの速さがなかった。彼はレースになると驚くほど速かったんだ。適切な場所でスピードがあった。


 今日はもっと悪い結果になっていた可能性もあったとは思うけど、僕が目指していたのはもっと上のポジションだった。それでもポジティブなことに目を向け、このレースから学習し、来週末はもっといい結果を出すために努力しよう。

キミ・ライコネン(フェラーリ)

    
(ダブルイエローで十分減速しようとしなかったとして10秒のストップ・ゴー・ペナルティを受けたことについてCrash.netに語り)イエローフラッグが出ているのは知っていたけど、もう(マックス・フェルスタッペンの)マシンはストレート上のバリアの後ろに半分入っていた。ストレートでリフトはしなかったが、それまでより速く走ってもいない。
    
 そのことで僕にペナルティを科すなんて、全く無意味だと思う。彼がコース脇に立っていたなら分かるけど。他の皆がリフトしていたのだったら驚くよ。コンマ1秒リフトしたってスピードは全く変わらない。


■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
バルテリ・ボッタス 決勝=5位

 今日のレースとリザルトには心の底からがっかりしている。僕にとっては全体的に難しい週末だった。少なくとも表彰台に立ってチームのためにもっとたくさんポイントを稼ぎたかった。


 セーフティカー後のリスタートの際、僕はソフトタイヤを履いていた。そしてウルトラソフトを履いていたドライバーたちに抜かれてしまった。僕は不利な状態で、グリップに苦しみ、彼らと戦うことができなかった。レース中、ソフトタイヤはうまく機能していたが、セーフティカー後のリスタートで、周囲のドライバーたちがよりソフト側のコンパウンドを装着している場合にはリスクがある。通常のレースだったら最適なタイヤ戦略で走れたはずだけどね。

バルテリ・ボッタス(メルセデス)

  
 僕にとってこれまでで一番苦しんだ週末で、十分な速さがなかった。ここからたくさんのことを学ばなければならない。自分のミスを分析し、来週のモンツァにはもっと強くなって戻って来たい。


■ルノー・スポール・フォーミュラ1チーム
ニコ・ヒュルケンベルグ 決勝=6位

 悪くない一日だった。この結果に満足しているし、うれしい驚きでもあった。スタートは良くなかったけど、最初のコーナーでインサイドに飛び込んで、オールージュでチェコ(セルジオ・ペレス)に競り勝つことで取り戻せた。


 クルマのフィーリングは昨日よりも良かった。今回も僕らはコース上で4番目に速いチームであり、そのおかげでトップ6でフィニッシュできた。フェルナンド(・アロンソ)とは、すばらしいバトルを楽しめたよ。彼とエステバン(・オコン)と一緒に3台が横並びになった時には、ちょっと危ない感じだったけどね。

ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)


 フェルナンドは大きなトウを得て、DRSを使って仕掛けてきた。そして、エステバンは明らかにオーバーシュートしそうだったから、一瞬「うわっ、これはマズイことになるぞ」と思ったよ。でも、幸いなことに、際どいけれどもクリーンなバトルになった。観客にとっても見応えがあったに違いない。これで大きな自信を抱いてモンツァへ向かえるよ。


■ハースF1チーム
ロマン・グロージャン 決勝=7位

 たいへんなレースだった。とりあえず今は疲れてヘトヘトだ。トップ10に近いところを走れるのは分かっていたが、この位置にいられるとは思わなかった。


 最初の2、3周を終えたところでのクルマのフィーリングは悪くなかった。スタートはあまり良くなかったものの、その後はかなりハードにプッシュしたよ。


 ウルトラソフトでのデグラデーションはそれほど大きくなかったしね。僕らは1ストップの戦略で行こうと考えていた。フォース・インディア勢は2ストップと予想していたので、彼らにあまり大きな差をつけられずについて行ければ、良い結果が期待できると思っていた。セーフティカーピリオドの後、前を行くルノーをとらえようと必死で頑張ったが、相手がほんの少し速すぎた。

ロマン・グロージャン(ハース)
 
    
 このチームに心から満足しているし、誇りに思うよ。FP1が終わった時点では、タフなレースになりそうだと思っていたのに、見事にリカバーできた。僕らに必要なのは、タイヤウインドウやセットアップの面での一貫性を高め、週末が始まった時からそれなりの位置にいることだけだ。


■ウイリアムズ・マルティーニ・レーシング
フェリペ・マッサ 決勝=8位

 今日のレースにはとても満足している。優勝にも等しいよ。昨日まで苦戦していたクルマで、すばらしいスタートを切り、何度もオーバーテイクを決めて、いいペースで走れた。だから十分に満足できるし、最後まで抜かれずにポジションを維持することもできた。今日はとても激しいレースだったと思うけど、僕は最高にハッピーだ。


 これまでのキャリアで達成してきたことと比べれば、8位がそれほどよろこぶべき順位ではないことは分かっている。でも、今日の自分のドライビングとレース運びには、優勝と変わらない価値があると思うし、だからこそ、これほど満足しているんだ。

フェリペ・マッサ(ウイリアムズ)


 ここ2戦でうまく機能しなかった部分のように、クルマについてより深く理解し、改善すべき点がまだたくさんあるのは間違いない。だけど、僕は今日の自分のパーフェクトなレースに満足している。


フォース・インディア
エステバン・オコン 決勝=9位

(ペレスは)無意味に僕らの命を危険にさらしている。彼はあそこで僕の命を危険にさらした。オールージュ手前で300km/hで走っている時にだ。それが何よりも問題だ。次に問題なのは、大量のポイントを取りそこなったことだ


彼はプロのドライバーとして振る舞うべきだ。今日はそうではなかった。今まで彼は他のチームメイトにはこんなことをしたことがないのに、どうして僕にはこういうことをするのか分からない。


エステバン・オコン(フォース・インディア)

■スクーデリア・トロロッソ
カルロス・サインツJr. 決勝=10位

 すばらしいバトル満載の面白いレースだった。レースそのものも十分に楽しめたし、ポイントは期待できないと思っていたこの週末を、1ポイントを記録して終えることができたのだから文句なしだ。金曜日にはペースもとても良かったのに、昨日の予選の後では、レースでこんな成績を残せるかどうか自信が持てなくなっていたんだ。 
 
 スタートがあまり良くなかったこともあって(僕はターン1での混乱の中で2つほど順位を失った)、みんなとはちょっと違う戦略を選び、その後はうまくリカバーすることができた。

カルロス・サインツJr.(トロロッソ)


 レースの全体を通じて、コース上ではたくさんのアクションがあるなかで、チームとして正しいタイミングで正しいことをしたと思う。今日のポイント獲得は大きな成果だ。まるで優勝したような気分だよ。僕はこの成績に満足してベルギーを離れることができる。


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