【神戸vsFC東京プレビュー】新戦力の活躍で勢いが戻り始めた神戸…アウェイ7連戦を白星で締めたいFC東京

2021年8月28日(土)0時20分 サッカーキング

[写真]=J.LEAGUE、兼子愼一郎

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■ヴィッセル神戸 武藤&大迫の合流で攻撃の質向上も、守備に一抹の不安あり



【プラス材料】
 先週末の第25節は2009年以来12年ぶりにホームで鹿島アントラーズに勝利し、中3日で行われた前節の大分トリニータ戦は相手に先制を許すも、終わってみれば3−1で快勝。1試合少ない中で3位に浮上し、上位定着に成功している。当然、プラス材料も多い。

 まずFW武藤嘉紀の活躍が挙げられる。鹿島戦では6年ぶりのJリーグでいきなりアシストを記録した。続く大分戦では先発フル出場。DF酒井高徳の同点弾をアシストしたり、MFアンドレス・イニエスタがキッカーを務めたPKを獲得するなど、2得点に絡んでいる。加入後初ゴールも時間の問題と言えそうだ。

 また、大分戦では新加入のFW大迫勇也も7年ぶりにJリーグのピッチへ。先発出場して、前線で面白いようにボールを収めていた。チーム合流から2日であのクオリティは末恐ろしい。

【マイナス材料】
 鹿島戦では久々にクリーンシートでの勝利を達成したが、大分戦ではJ1残留争いの渦中にいる相手にCKから先制点を奪われた。8月最初の第23節の柏レイソル戦と天皇杯ラウンド16の名古屋グランパス戦では2試合続けて試合終了間際の失点で敗れており、詰めの甘さがあるのは否めない。

 マイナス材料を挙げるなら、やはり守備になるだろう。鹿島戦は無失点で終えたとはいえ、GK飯倉大樹の好セーブ連発に助けられた部分が大きい。大分戦でも中盤のパスミスから何度かカウンターでピンチを迎えている。強力なブラジル人アタッカーを揃えるFC東京との一戦は、鹿島や大分以上にカウンターへの警戒が必要になるだろう。それに関連して、大分戦を欠場したDFトーマス・フェルマーレンの状況も気になるところだ。

文:totoONE編集部

■FC東京 4年間不敗の敵地で勝利をもぎ取れるか。復調傾向のエースに期待



【プラス材料】
 前節のベガルタ仙台戦で5試合ぶりの勝ち点3を手にした。この試合は選手をターンオーバーして臨んだが、FW永井謙佑やMF高萩洋次郎、DFジョアン・オマリらがチームを牽引。ゴールはCKによるものと試合終了間際のPKによる2得点にとどまったが、連動した形で多くのチャンスを作った。

 MF三田啓貴がボランチとして先発する新たなオプションとともに、途中出場のDF森重真人もダブルボランチの一角を務めるなど、チームとして最後まで攻める姿勢を見せた。積極的なトライが勝利に結びついたことは明るい材料だ。

 また、PKではあったものの、エースのFWディエゴ・オリヴェイラにゴールが生まれたこともプラスとしたい。ここのところケガもあり、調子を落としていたD・オリヴェイラだが、この得点を機に復調に期待がかかる。

【マイナス材料】
 前の試合から中2日で迎えるため、仙台戦後はホームタウンに戻らず、アウェイの地でトレーニングに臨むことになる。今節はアウェイ7連戦の最終戦となるが、積み重なった移動の負担や暑さのもとでの消耗は気がかりなところだ。

 また、ここ2試合は流れの中からの得点がない。長谷川健太監督は「クロスに対してゴール前に入っていく人数が少ない」と省み、攻守のバランスの改善に着手しているが、現状では結果として表れていない。

 敵地『ノエビアスタジアム神戸』では2017年以降黒星がなく(1勝3分)、FC東京にとっては好材料とも言えるが、勝ちきれず「引き分け」が多いことも事実。特にヴィッセル神戸は、新たにFW武藤嘉紀やFW大迫勇也らが加入して連勝中。チームの勢いという点では、神戸に軍配が上がるだろう。

文:totoONE編集部

サッカーキング

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