「レギュラーを獲ってもおかしくない」優勝へ向けラストスパートの阪神 球団OBが外野の主力定着を望む選手とは?

2023年9月1日(金)16時19分 ココカラネクスト

岡田監督の若手起用に注目が集まる(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 9月に入り、ペナントレースもいよいよ佳境を迎える。長くセ・リーグ首位を守ってきた阪神は、8月を3連敗という結果で締め括ることとなったものの、2位広島とは5.5ゲーム差があるため、優勝に向け現在も有利な立場であることに変わりはない。

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 今季、阪神は主力選手の負傷離脱もあったものの、現在は各ポジション、ほぼ固定されたメンバーでラインナップが組まれてきている。その中で、今後、シーズン最終盤を乗り切る上で現在のレギュラー陣、特に外野手の選手起用に改善が求められるとして、球団OBからのコメントが伝えられている。

「助っ人外国人という期待を持って見ると、ちょっと物足りない数字が並ぶ」

 そう語るのは、現役時、中日、西武、阪神で主力打者として活躍した田尾安志氏だ。YouTubeチャンネル『田尾安志チャンネル』を8月31日に更新し、今季の阪神外野手陣について、自身の見解を語った。

 田尾氏は、今季ここまでレフトでスタメン出場の多いシェルドン・ノイジーのパフォーマンスの印象を述べており、動画の中では他の外野手との比較も行なっている。その中で、近本光司、小野寺暖、森下翔太、島田海吏、ノイジーの打撃成績を比べながら、多くの項目でノイジーの数字の低さを指摘。その上で今後、レフトには小野寺のレギュラー起用を提言した。

 田尾氏は、ノイジーの打撃成績の他、守備面にも言及し「肩の強さ、ランナーを何度かアウトにしたケースがありました。その印象が強いんですけども、シーズンを通してみると、守備範囲が非常に大事なポイントになってくる」と論じている。

 それに対し、小野寺は出場試合数が少ないとしながらも、打率、出塁率、得点圏打率がそれぞれ3割を大きく上回っていることで「十分にレギュラーを獲ってもおかしくない」と主張し、さらに「小野寺は守備範囲が広い。肩もそんなに悪くなく、ひけをとらない」として、攻守両面でのポテンシャルを評した。

 その一方で、小野寺、森下の2人については「この若い2人が盗塁を一つも記録していない。この先のことを考えると、改善していかなければならないポイントだと思います」と話しており、「小野寺、森下クラスであれば、ピッチャーのクセを見抜いて、スタートを早く切るなどすることで、(シーズンを通して)いくつかの盗塁は成功できると思うんですね」と足での活躍への期待の言葉を並べた。

 打撃のみならず、守備、走塁面も含め田尾氏は「若い選手がノイジーを抜いていかないと」として、若手選手の主力定着を求めていた。

 現役時、自身も外野手としてプレーしていた田尾氏は「外野手のレギュラーの条件は打率3割か、20本塁打以上」とも語っている。その言葉の通り、優勝を目指すチームの主力であれば、やはり攻守で一定以上のレベルが必要なのかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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