レッドブル育成で選手権リーダーのハウガーが4勝目。岩佐歩夢は11位【FIA-F3第6戦オランダ レース3】
2021年9月5日(日)18時38分 AUTOSPORT web
現地時間9月5日(日)、2021年FIA-F3第6戦オランダのレース3がザントフォールト・サーキットで開催され、デニス・ハウガー(プレマ・レーシング)が優勝し4勝目。岩佐歩夢(ハイテックGP)は11位だった。
レース3のスターティンググリッドは予選のリザルトがそまま反映され、ポールポジションはハウガー。2番手にダービッド・シューマッハー(トライデント)、3番手はビクトール・マルタンス(MPモータースポーツ)、4番手にジャック・ドゥーハン(トライデント)、岩佐は9番手につける。
天候は晴れ。気温17.5度、路面温度は19.0度のドライコンディションで規定周回数は24周、タイヤ交換義務はなし。日本時間17時45分にフォーメーションラップが開始された。
30台がスターディンググリッドからレースをスタート。マルタンスがシューマッハーに仕掛ける仕草を見せるがここはブロックされターン1を通過。その後ターン2から3にかけて後方で接触があり、岩佐は3つ順位を落としてしまった。
トップのハウガーは4周目に2番手のシューマッハーから1.5秒のリードを築いて走行。一方でシューマッハーはマルタンスからのプッシュを凌ぐのに精一杯といった状態でラップを消化する。
土曜の2レースとは打って変わって順位変動が少ない静穏なレース展開が折り返し地点の12周目まで展開。もっともポイントランキング2番手で現在6番手を走行するドゥーハンにとっては、ポイントを稼ぐべく一つでも順位を上げようと、唯一の1分26秒台で走行し前とのギャップを詰めていく。
シューマッハーはペースが上がらず17周目にはトップのハウガーと3.765秒まで拡大。そしてシューマッハーから7番手のカイオ・コレ(MPモータースポーツ)までが数珠つなぎとなりワンミスで順位が変動する展開となった。
タイヤのグリップが低下し各マシンの挙動が乱れてきた22周目、ターン3で3番手マルタンスが2番手シューマッハーのインにマシンをねじ込むも接触。シューマッハーはスピンしマシンがウォールを向いてしまいストップ。これによりバーチャル・セーフティカー(VSC)が導入される。
マルタンスには10秒加算ペナルティが課され表彰台争いから脱落。選手権争いでもハウガーとのポイント差が大きく拡大することになってしまった。
そしてレースはVSCのままファイナルラップに突入。先頭のハウガーがセクター2へ進んだタイミングでVSCが解除されそのままフィニッシュ。ハウガーがポール・トゥ・ウインを決め今季4勝目。クレモン・ノバラック(トライデント)が2位、アレクサンダー・スモリヤー(ARTグランプリ)が3位に。岩佐は11位だった。
1戦3レースで獲得できる最大得点は64点、実質的に王座を争うドライバーは首位で189点のハウガー、2番手で150点のドゥーハンのふたりに絞られた。最終ラウンドとなる次回第7戦は、当初はアメリカのオースティンで開催予定だったがロジスティクスのコスト低減を理由に開催地がロシアのソチに変更。
そのため最終戦は9月24〜26日にロシアで行われる。