STCC:第7戦アンダーストープ、ロバート・ダールグレン2連勝でタイトルに王手

2017年9月6日(水)17時51分 AUTOSPORT web

 今季からTCR規定を採用して生まれ変わった新生STCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権の第7戦アンダーストープ・ラウンドが9月2〜3日に開催され、セアト・ディーラーチームのPWRレーシングが週末を席巻。レース1でダニエル・ハグロフ(セアト・レオンTCR)が今季初勝利を挙げると、残る2レースをポイントリーダーのロバート・ダールグレンが制し、タイトル争いに王手を掛けた。


 PWRレーシングの共同オーナーでもあり、今季ここまで不運続きだったハグロフは、このアンダーストープの週末は予選から速さをみせ、レース1のポールポジションを決めるQ1で最速をマーク。


 レースでもそのままの勢いを維持し、2番手のライバル、クリストファーソン・モータースポーツ(KMS)のベテラン、フレデリック・エクブロム(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)に対し1.26秒のマージンを維持したまま7周のレースをフィニッシュ。今季初勝利をポール・トゥ・フィニッシュで決めた。


 そして3位表彰台にはオープニングラップでKMSのもう一台、フレデリック・ブロムステッド(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)を早々に仕留めたダールグレンが入り、タイトル争いに踏み留まるエクブロムの追撃を最小限にとどめる、効果的なポディウムとなった。


 続くレース2は、Q2で最速を記録したそのブロムステッドがポール。フロントロウに前戦ウイナーのハグロフ、セカンドロウにダールグレン、エクブロムが並び、直接対決の構図が整ったなかでスタートが切られた。

エース、ヨハン・クリストファーソン不在の中、なんとか先輩を助けたかったフレデリック・ブロムステッドだが、ダールグレンを止められず


 しかし、PWRレーシングのハグロフが出遅れたことでチームメイトのダールグレンが2番手で1コーナーに進入。その直後、3番手にドロップしていたハグロフと4番手エクブロムがターン2でサイド・バイ・サイドとなり、ハグロフが押し出す形となりエクブロムがコースオフ。これで大幅にポジションダウンとなったエクブロムは必死の追走劇を強いられることに。

レース1でのダニエル・ハグロフの勝利に続き、見事なチームプレーを見せたPWRレーシング勢


 一方、タイトル争いのライバルが後方へ沈み、楽な展開となったダールグレンはトップのKMS、ゴルフGTI TCRのブロムステッドとポジションを入れ替える好バトルを披露。


 中盤にはアウディRS3 LMS勢の同士討ちでセーフティカーが導入されるなど、荒れたレース展開のなかで、都合3度も首位を入れ替えながらの攻防となった先頭争いは、ダールグレンが貫禄勝ちでトップチェッカー。

ダニエル・ハグロフの降格により、レース2で3位となったヨナス・ラッパライネン


 トラックポジションではエクブロムに次ぐ3位でフィニッシュとなったハグロフは、レース後にエクブロムを押し出したアクシデントに対するペナルティで30秒が加算され、14位までドロップ。エクブロムもコース上で12位まで挽回するのが精一杯となった。


 続く最終レース3は、Q3でポールを獲得していたダールグレンが、フロントロウから理想的なスタートを決めてレースをリード。2番手ブロムステッドとの距離をマネジメントし盤石の2連勝を挙げ、4位に入ったエクブロムに対し、ポイントスタンディング上で75ポイント差をつけることに成功。


 優勝ポイントは25ポイントで残り1ラウンド3レースのため、ほぼダールグレンのタイトル獲得は確実視される状況だが、エクブロムにはQ1〜Q3でポールポジション獲得者に送られるボーナスポイント加算という“数字上”での逆転可能性が残されている。

「ベストは尽くした」と語るフレデリック・エクブロムは、今季代打起用からのスタートだった


 次戦、STCC最終戦となる第8戦は、9月16〜17日に開催のマントープパークでの決戦となる。


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