フェラーリ代表、ピットストップミスに対するロズベルグの皮肉を一蹴「クルーは交代させない」と擁護/F1第15戦

2022年9月6日(火)17時26分 AUTOSPORT web

 元F1ドライバーのニコ・ロズベルグは、フェラーリよりもFIA F2やFIA F3に参戦しているチームの方がピットストップと戦略をうまく管理していると述べたが、この痛烈な批判をフェラーリのマッティア・ビノット代表は一蹴した。


 日曜日のオランダGPは、フェラーリにとってかなり混乱したイベントとなった。シャルル・ルクレールとカルロス・サインツは全体的にレッドブルとマックス・フェルスタッペンに遅れをとっていたが、最終的にルクレールは3位でフィニッシュ。一方のサインツのレースは、またしてもフェラーリのクルーたちによる失敗によって不完全燃焼に終わってしまった。


 サインツを最初に妨げたのは、フェラーリがピットストップをしくじった時のことだ。左リヤのミディアムタイヤがあるべき場所になかったのだ。そしてサインツがこのミスから立ち直る希望は、2回目のピットストップ中に消えてしまった。サインツはタイヤ交換後、フェルナンド・アロンソの進路にリリースされていまい、アンセーフリリースと判断され5秒ペナルティを科された。




 これらのトラブルはフェラーリの一連の失態と管理ミスありで、チームはこうしたミスのために大量のポイントを犠牲にしている。『Sky F1』の解説者を務めるニコ・ロズベルグは、フェラーリの運営上のミスと、変化をよしとしないビノットへの批判を抑えようとはしなかった。


「なんてことだろう。マッティア・ビノットは、『いや、我々は何の変化も必要としていない、すべてはうまくいっている』と言っている。その日はいつ来るんだ?」と2016年のF1世界チャンピオンであるロズベルグは語った。


「それは不可能なことだ。F2やF3のチームでさえ、戦略とピットストップに関してはフェラーリより優れた仕事をしているよ」


「普通のレースで、ピットに行ったらタイヤがないだって? ある時点で彼らは本当に変化を始める必要がある」


 ロズベルグのコメントはビノットに向けられたものだが、ビノットはそれを一蹴し、快適な自宅から批判をするのはあまりにも簡単なことだと主張した。


「まず、(パドックの)外から話をするのは非常に簡単なことだと思う。批判するのは簡単なことだ」とビノットは語った。


「だが我々はクルーを交代させない。これがロズベルグへの私の答えだ。我々には素晴らしいクルーがおり、このスポーツでより重要なことは安定性であることは証明されている。そして我々は必ず日々、そしてレースごとに改善するようにしている」


「チームには素晴らしい人材がいるし、私は何の疑問も持っていない。トップになるにはどのチームにも長い年月と経験が必要だ。そのことが私たちチームに当てはまらない理由などないと考えている」

2022年F1第15戦オランダGP カルロス・サインツ(フェラーリ)


 ビノットはフェラーリが直前にサインツをピットに呼び戻したことが、タイヤが準備されなかったという問題の原因になったことを認めた。


「それはルイス(・ハミルトン)とカルロスの状況に反応して直前に判断したことによる。指示は遅すぎた」


「だが彼(ロズベルグ)は経験豊富なドライバーだから、パフォーマンスを出すことよりもこの種の問題に対処することの方がはるかに簡単であることをよく知っているだろう。私の見解では、今日についてはパフォーマンスが最も重要なことだ」

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