阪神元コーチが終盤戦&CSで期待する虎の先発投手とは?「結果がついてくれば状態も上がってくる」
2023年9月6日(水)15時27分 ココカラネクスト
徐々に状態を上げている青柳。CSでの奮闘にも期待したい(C)Getty Images
阪神の青柳晃洋が徐々に存在感を示している。9月2日のヤクルト戦に登板して被安打6、四死球3と再三ランナーを出しながらも5回途中3失点にまとめて今季7勝目を飾った。まだまだ絶好調とは言えないが、粘りの投球を続けており、3年連続の二桁勝利も射程圏内だ。
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エースが本来の姿を取り戻しつつある状況を、野球解説者はどう見ているのだろうか。かつて岡田彰布監督の下で投手コーチも務めた阪神OBの中西清起氏が自身のYouTubeチャンネルにて、2日の青柳のマウンドについて語った。
中西氏は「球数的には80球いってない状況でもう少しっていうところなんですけど、今シーズンの状態を見ると5回投げられればっていう感じ」「3失点して、やっぱり本来の青柳の状態ではないです」と及第点ではあるものの、まだまだ状態は良くないという。
ただ、「なんやかんや言って7勝してきたんで、そういう意味では 結果がついてくれば状態も徐々に上がってくる」と前向きな発言も見られ、「そういう意味では、終盤これからのCSも含めて状態を上げていって、そういうピースになってことないとダメ」と今後の活躍を期待した。
青柳は7月11日に一軍昇格を果たして以降、100球以上投げた試合は7月29日の広島戦での106球のみ。ここ2試合は80球にさえ達していない。また、イニングもあまり投げられておらず、8〜9月に登板した試合では最長6イニングに留まっている。最近4試合に限ると6イニングを投げ切った試合もない。岩崎優や岩貞祐太といったリリーフエースが疲労の影響からなのか、打ち込まれるケースも増えており、長いイニングを投げられない試合が続くとチームとしては苦しくなりそうだ。
とはいえ、直近5試合の登板で4勝を挙げるなど、チームを勝たせる、という意味ではエースとして立派な働きを見せている青柳。今後はチームを勝たせたうえで、長いイニングを投げる姿を楽しみにしたい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]