「日本代表が重圧かける」韓国代表解任を現地紙推奨。ドイツ代表行き浮上も
2023年9月11日(月)11時36分 FOOTBALL TRIBE
ドイツ代表は日本時間10日未明に行われた国際親善試合で、日本代表に1-4と惨敗。ドイツサッカー連盟(DFB)は試合後にハンジ・フリック監督の解任を公式発表した。そのフリック監督の後任候補に、韓国代表率いるユルゲン・クリンスマン監督が浮上。韓国国内では、クリンスマン解任論が沸き起こっている。
ドイツ代表はカタールW杯グループリーグ初戦で日本代表に1-2と逆転負け。ロシアW杯につづき2大会つづけてベスト16入りを逃すと、W杯以降は5試合を戦って1勝1分3敗。フリック監督解任の可能性が取りざたされる中で迎えた自国開催の日本戦では、FW伊東純也(スタッド・ランス)やFW浅野拓磨(VfLボーフム)らにゴールを奪われ、1-4と敗北。この惨敗劇をうけて、DFBは監督交代に踏み切っている。
ドイツ誌『ビルト』は、フリック監督の後任候補として、クリンスマン、リバプール監督のユルゲン・クロップ、アイントラハト・フランクフルト前監督のオリバー・グラスナー氏ら10名を列挙。
韓国メディア『OSEN』は『ビルト』の報道内容に触れつつも、「クリンスマンがドイツ代表監督に就任する可能性は低い。大韓サッカー協会(KFA)はクリンスマン監督と2026年北中米W杯終了後まで契約を結んでいる。直近の目標は来年1月に行われるアジアカップだ。KFAはアジアカップで成果を見て、クリンスマン監督との契約を見直す可能性がある」と伝えている。
ただ韓国代表は今年2月のクリンスマン監督就任以降、ウルグアイ、コロンビア、エルサルバドル、ペルー相手に2分2敗と4試合勝利なし。今月8日に行われた国際親善試合ウェールズ戦では、FWソン・フンミン(トッテナム・ホットスパー)、DFキム・ミンジェ(バイエルン・ミュンヘン)など主力選手が揃って先発出場したが、0-0で終えている。
またイギリス公共放送『BBC』は6日にクリンスマン監督解任の可能性を報道。背景として、クリンスマン監督が韓国国内に常駐せず、アメリカで在宅勤務していること、くわえて代表メンバー発表で記者会見を実施せず、報道資料を配布にとどめた対応を挙げている。
ドイツ戦で勝利した日本代表との比較論が沸き起こる中、韓国メディア『ISスポーツ』はクリンスマン監督の今後について「ドイツ代表を下した日本代表が、(今月13日に)サウジアラビア戦を控えるクリンスマン監督にプレッシャーを与えている。サウジアラビア戦でも勝利しなければ、“クリンスマンアウト”と叫ぶ声がさらに大きくなる」と、ドイツ代表につづく解任の可能性に触れた。
韓国に常駐していないことから、「リモコン監督」と揶揄されているクリンスマン監督。韓国国内では同監督のドイツ行きにくわえて、代表監督交代を望む声が多いようだ。