マンU、暴行疑惑のアントニーの合流延期を発表「疑惑に対処するため…」

　マンチェスター・ユナイテッドは10日、同クラブに所属するブラジル代表FWアントニーが自身にかけられている暴行疑惑に対処するために合流が遅れることを発表した。

　アントニーの元恋人であるガブリエラ・カヴァリンさんが先日、同選手から複数回に渡って暴力行為を受けたこと、メッセージアプリで脅迫されたことなどを告発。また、別の女性も、昨年10月にアントニーの自宅で同選手から暴力行為を受けたと主張していることが発覚している。

　これを受け、ブラジルサッカー連盟は事態に鑑み、9月の代表ウィークでアントニーの招集を見送ると発表。マンチェスター・ユナイテッドも6日に声明を発表し、地元警察による捜査が行われていることを認めていた。

　なお、アントニーはブラジルのテレビ局『SBT』の番組『Fofocalizando』に出演した際に「（告発は）完全に間違っている。100パーセント間違っている」と無罪を主張しているものの、大きな騒動となっている。

　そんななか、マンチェスター・ユナイテッドは10日にクラブ公式サイトで改めて声明を発表。「マンチェスター・ユナイテッドはアントニーに対する疑惑を受け止め、警察が調査を行っていることに留意している」としながら、次のように続けた。

「国際試合に出場していない選手たちは月曜日（11日）にトレーニングに戻る予定だ。しかし、アントニーは疑惑に対処するため、追って通知があるまで合流を遅らせることで合意している。クラブとして、暴力や虐待行為を非難する。私たちはこの状況に関わるすべての人々を守ることの重要性を認識し、虐待の被害を受けた方に与える影響についても認識している」

　また、アントニーも自身の公式インスタグラムのストーリーズを更新し、「僕に対する疑惑に対処する間、一定期間休業することでマンチェスター・ユナイテッドと合意した」ことを明らかにした。

「これはチームメイトの気を散らしたり、クラブにとって不必要な論争を避けるための相互の決断だった。僕は告発されている事柄について無実であることを改めて表明したいし、警察が真実に到達するように全面的に協力するつもりだ。できるだけ早くプレーに戻れることを楽しみにしている」