「トライアウトが続いている」打順、ポジションが定まらない日本ハムの戦いぶりに球団OBが持論「エキスパートが育っていない」

2023年9月12日(火)16時29分 ココカラネクスト

日本ハムはどんなチームを作ろうとしているのか。新庄監督の選択に注目が集まる(C)kentaHARADA/CoCoKARAnexr

 
 パ・リーグ最下位に沈む日本ハムは今月、まだ白星が一つのみ、現在も5連敗中と苦しい戦いが続いている。先月は14勝11敗1分けと勝ち越し、一時は西武を抜き5位に浮上したものの、その西武に対し9月8日から10日まで行なわれた3連戦で3連敗。内容も、完封負けが2試合、3試合で計23失点を許すなど、投打で低調な戦いぶりが続いた。

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 また、この結果により5位西武との差が3.5ゲームに広がり、本拠地で上沢直之、加藤貴之、伊藤大海と先発3本柱を立てての連敗は、痛恨の結果と言わざるを得ない。

 さらに、この西武とのゲームの中では、これまでとは異なる選手起用があったと球団OBが指摘している。現役時、エースナンバー18を背負うなど日本ハムの主力投手として活躍した岩本勉氏がYouTubeチャンネル『岩本勉チャンネル』を9月10日に更新。0-10で敗れた3戦目の試合での新庄剛志監督の采配について見解を述べた。

 大敗となったゲーム展開を振り返りながら岩本氏は、この日、王柏融が今季初めて4番でスタメン起用されたことについて「たしかに、新庄監督の言葉を借りれば“ワクワクする4番”ですけど」と前置きしながら、「9月に来て、選手の固定化が出来ていないことが表れているラインナップ」と表情を曇らせていた。

 また、このゲームでは試合途中から、野村佑希がセカンド、郡司裕也がレフトを守っており、いずれも通常とは異なる守備位置に就いたことにも「まだ、去年同様の”トライアウト”が続いてしまっていると思った」と述べている。さらに、「この西武3連戦、ファイターズは二遊間のコンビがいずれも違っていた」と指摘。

 これらの起用について岩本氏は「そのポジションでのレギュラー、エキスパートがいない。作ることができていない」と論じている。「否定でも非難でもなく、それが(チームの)現状。(2シーズンで)レギュラーが育ち切らなかったという現実ではないか」と続け、野手全体では「万波中正だけが外野のエキスパートとして育った」と持論を語った。

 また、岩本氏はこの西武戦でみられた、これまでには無かった打順、ポジションでの選手起用には「各選手の奮起を促すことも目的だろう」とも見込みを述べている。

 今季、有望な若手選手が揃いながらも、開幕から好不調の波が大きく上位進出へのきっかけが掴めなかった日本ハム。球団史上、平成以降初となる2年連続最下位を逃れるべく、ここから意地をみせられるか。12日からの首位オリックス2連戦、本拠地での戦いで連敗ストップを目指す。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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