イタリアF4:プレマ・セオドールレーシング 2017第5戦イモラ レースレポート

2017年9月13日(水)12時2分 AUTOSPORT web

FDAドライバー、マーカス・アームストロングがポール・トゥ・ウイン
ダブルポディウムで選手権をリード


2017年9月9〜10日
イタリア/イモラ


 ファン・マニュエル・コレアがチームから離れた為、#9 マーカス・アームストロング、#44 ユーリ・ビップス、#74 エンツォ・フィッティパルディの3台体制となったプレマ/セオドールレーシング。
 
 フリープラクティスではつねにトップ6内に入る好調ぶりから予選も期待された。
 
イタリアF4のレースフォーマットは一回の予選がQ1/Q2となっており、それぞれのベストがレース1/レース2、その両方のセカンドベストの速いタイムがレース3のグリッドを決める。


 この結果、レース1はFDAドライバーのマーカスがポール、2番手にユーリとプレマ/セオドールが最前列を占め、マーカスと同じくFDAドライバーのルーキー エンツォは10番手となった。


レース1


 快晴のもと土曜日に行われたレース1。ワン・ツー・フィニッシュの期待を抱いてスタートをしたがユーリがコーナーの縁石に乗り上げてジャンプ。マシンにダメージを与えていまいそのままリタイア。
 
 また、このところ急成長を見せるエンツォは10番手から集団の中で注目を引く走りを見せていたが、他の接触で飛んできたマシンがエンツォのマシンを直撃。コースの外に押し出されてリタイアとなる。
 
 チームにとってたった1台の生き残りとなったマーカスだったが、終始危なげない走りでレースをコントロールをして優勝。まずはイモラの週末の最初のレースをポール・トゥ・フィニッシュで飾り、幸先の良い勝利を挙げた。


レース2


 日曜日は朝から雷を伴う豪雨。この為レースは大幅に遅れての開催となった。土曜日のQ2の結果はエンツォは6番手、ユーリ7番手、マーカス8番手となっていた。
 
朝からの大雨でセーフティカースタート。4周を消化し、5周目に入ったところでスタートとなった。


 レースのスタートが切られると、ユーリは桁違いのスピードを見せ、5周目にスタートポジションの7番手から一気に5位へとジャンプアップ。そして7周目には4位、最終ラップにファステストを叩き出しながら3位へと浮上し見事ポディウムを獲得した。
 
 8番手スタートのマーカスもユーリ同様、順調にポジションを上げ、9周目には4位に上がりそのままフィニッシュ。大切なポイントを加算した。


 一方のエンツォはウイングを破損し、他の二人とは反比例するかの様な順位の落とし方で最終的には12位。ルーキークラスで3位であったが、この週末やや精彩を欠く感じとなっている。


レース3


 雨は上がっていたが、再度降り出す可能性もあるとの事で、急遽、レース3は予定を繰り上げてスタートが切られた。
 
 この週末最後のレースはドライタイヤで走れるもののまだ所々、路面が濡れており、また縁石の先のグラスエリアはたっぷりと雨水を含んでいてお世辞にも良いコンディションとは言い難い状態だ。


 Q1/Q2トータルのセカンドベストを採択しているレース3のグリッド。ユーリ6番手、マーカス8番手、エンツォ10番手からのスタート。


 結果的にレース3はこの週末、最も荒れたレースとなってしまった。このレースもセーフティーカーでスタートしたが、ほんの僅かでもレコードラインを外したり、縁石に乗ったりすると溜まった雨水に足を取られ、これが原因でクラッシュするマシンが続出。
 
 ほとんどのコーナーでマシンが飛び出す事態となり、6周目終了時点でセーフティーカーがコースイン。結局、そのままゴールとなりレースは6周目終了時点での順位で確定してしまった。


 8番手からスタートしたマーカスは2周目には6番手、4周目には5番手とポジションアップし、セーフティーカーのコースイン直前に3番手にポジションアップ。そのままゴールし、この週末二度目のポディウムと大量得点を獲得する事に成功した。


 一方、スピードの速さではマーカスに引けを取らないユーリはスタートから2周目には3位へと大幅にポジションアップ。しかし6周目に大きく順位を落とし、結局セーフティーカーで順位を固定されてしまった事もあり6位でフィニッシュ。

エンツォ・フィッティパルディ 2017イタリアF4第5戦イモラ


 一方のエンツォは10番手からスタートし、3周目に9位、6周目には6位に上がったものの、その後ユーリと順位を入れ替え7位に。そこでレースは終わってしまったものの、ルキークラス2位でポイントをしっかりと稼ぎ、ルーキークラスのランキングも2位を維持している。


 次のレースは10月6−8日のムジェロ、そして最終戦のモンツァとシリーズは終盤戦に突入します。


 マーカスはドライバーズポイント209点でトップ。しかし2位との差は17点しかなく、まだ予断は許せない状況。一方のエンツォは221点でルーキークラス2位だが、トップとは132点と大きく差が開いている。


 またチームポイントは353点でシリーズ2位。こちらはトップとは42点差。なんとか残り6レースで逆転王座を狙います。


ドライバーのコメント


#9 マーカス・アームストロング


 このイモラの週末はとてもポジティブでした。フリープラクティスからクルマが良い感じだったので、その流れを維持してQ1でポールタイムを出せました。残念ながらQ2でテクニカルトラブルが発生し、二回目のポール獲得はできませんでした。
 
 決勝で1勝・4位・3位表彰台と言う結果は悪くないと思います。Q2でトラブルが発生したのは残念ですが、それをきちんとリペアしてくれたスタッフの皆んなに大きな感謝を送りたいです。


#44 ユーリ・ビップス


 この週末は次のドイツ ADAC選手権の良い練習でした。結果はあまり良くなったけど、ペース自体は良かったです。次のラウンドに期待してます。


#74 エンツォ・フィッティパルディ


 期待通りの結果ではありませんでした。予選でトラフィックに嵌ってしまい、すべてのレースで良いグリットに付ける事ができませんでした。
 
 しかしレースペースは良く、いくつかのオーバーテイクもしました。トップ争いができるレースペースがあることが分かっているので、次のイタリアF4のムジェロに僕自身がもっと強くなって戻ってきます。


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