DTM:パフォーマンス・ウエイト即時撤廃で合意との報道。次戦から“ガチンコ”勝負へ

2017年9月15日(金)12時35分 AUTOSPORT web

 DTMドイツ・ツーリングカー選手権に参戦しているアウディとBMW、メルセデスの3社が、シリーズで採用されているパフォーマンス・ウエイトを即時撤廃する方針で合意したと報じられた。


 DTMが採用しているパフォーマンス・ウエイトは予選セッション時で、各メーカーのドライバーが出したセクターベストを合算して理論上のファステストラップを算出。このタイム差をもとに適用されている。


 TOURING CAR TIMESによれば、パフォーマンス・ウエイト撤廃について、ドイツ国内の自動車連盟であるDMSBによる承認は得られていないとのことだが、9月22〜24日のレッドブルリンク戦から適用される見込みで、各車とも1125kgの最低重量で戦うことになる。


 また3メーカーは2018年から、いくつかの空力パーツを標準パーツ化するなどエアロダイナミクスの最適化についても合意に至ったという。


 シリーズをプロモートするITR e.V代表のゲルハルト・ベルガーは以前からパフォーマンス・ウエイト撤廃を望んでいた人物。今回の合意に対し「すべての決定はファンの声に耳を傾けた結果、なされたものだ」と語っている。


「シリーズに参戦しているマニュファクチャラーが、このスポーツのために一体となって決断を下したことをうれしく思う。DTMとして強力なメッセージを発信できた」


「DMSBには、これから承認を受けることになるが、彼らは以前から3メーカーとITRが全会一致で採決したものは無条件で承認する意向を示してくれている。今回もDMSBの承認を得られると考えているよ」


 先日、シリーズとともにクラス1規定をサポートする旨を明らかにしていたBMWモータースポーツ代表のイェンス・マルカルトも「今日はDTMやシリーズのファン、真のモータースポーツを求める人々にとって最高の日になった」とのコメントを発表した。


「今日は誰もが勝者になった。この数週間、3メーカーの意見を一致させるべくさまざまな解決策を模索した。今後はDTMの未来を盤石なものにするべく活動していく」


「(今回の決定で)このプラットフォームはより魅力的なものになり、新たに参戦を希望するマニュファクチャラーにとって開かれたものになった」


 アウディ・モータースポーツを率いるディーター・ガスも「パフォーマンス・ウエイトのレギュレーションを撤廃し、シリーズに純粋なコンペティションを取り戻すことができて満足だ」とコメント。


 メルセデスAMGモータースポーツのウルリッヒ・フリッツ代表も「ファンやドライバーが望んでいたパフォーマンス・ウエイト撤廃を実現できてうれしい。今後、タイトル争いが熱を帯びることは間違いないだろう」と述べている。


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