ベルガー、ベッテルはルクレールに頼るべきではないと指摘。「F1においてチームプレイなど存在しない」

2019年9月16日(月)7時0分 AUTOSPORT web

 元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーは、シャルル・ルクレールの“闘争本能”が、今後のレースにおいて、フェラーリのチームメイトであるセバスチャン・ベッテルとの間に問題を生み出すだろうと述べた。


 ベッテルは、ルクレールがモンツァの予選でチームの作戦に従わなかったとして、彼を非難した。しかしベルガーは、ベッテルはそのようなことで驚くべきではなかったと語った。


「最高レベルのスポーツにおいては、誠意などほとんど見られない。ルクレールがかなり闘争的だということはずっと前から分かっていたことだ。ベッテルはルクレールに頼ることはできない」とベルガーは『Kolner Express』に語った。


 ベルガーは、ベッテルが若きルクレールが2019年シーズン中にセカンドドライバーを務めてくれることを期待していたとしても、彼のことを『世間知らず』と呼ぶことまではしなかった。


「彼のことを世間知らずと言うのはやめておこう。ただ彼は物事を良い方に信じすぎている」とベルガーは示唆した。


 ドライバーたちの関係はサマーブレイク前までは友好的と思われたが、ベッテルが2019年シーズンにおいて苦戦している一方で、ルクレールがフェラーリに勝利をもたらしたことで、今は緊張感が高まっていると言えるだろう。


「彼が(早い段階で)ベッテルをだましていたのかどうかは私には分からない。はっきり言うが、このレベルのF1においてはチームプレイなんてものはないんだよ」とベルガーは語った。


 さらに重要なのは、ベッテルが現在抱えている問題は、自身の内面から来ているとベルガーは示唆した。


「とても単純なことだ。もし勝利への本能を失えば、チャンピオンになる資格を失う。だからそれを取り戻さなければならないのだ」


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