フェルスタッペン、シーズン3回目のリタイアで意気消沈「タイトルの目標は来年以降に持ち越さざるを得ない」

2020年9月16日(水)7時20分 AUTOSPORT web

 レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、2020年F1第9戦トスカーナGPでシーズン3回目のリタイアを喫した後、今年メルセデスに勝つのは困難であるとの考えを示した。現在ポイントリーダーであるメルセデスのルイス・ハミルトンと3位のフェルスタッペンの差は80点に拡大した。


 トスカーナGPでフェルスタッペンは3番グリッドから好スタートを決めたものの、パワーユニット(PU/エンジン)の不調を訴え後退。そこでアクシデントに巻き込まれ、1周目でリタイアすることになった。

2020年F1第9戦トスカーナGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がリタイア

 フェルスタッペンは第8戦イタリアGPと第9戦トスカーナGPのイタリア連戦でいずれもパワーユニット関連のトラブルが発生した。開幕戦オーストリアとあわせ今季ここまで3戦リタイアでノーポイントとなり、それ以外の6戦ではすべて表彰台に上っているものの、タイトル争いにおいては苦しい状況になってしまった。ハミルトンが第9戦終了時点で190点、ランキング2位のバルテリ・ボッタスが135点を獲得しているのに対し、フェルスタッペンの合計ポイントは110点となっている。


 2戦連続でトラブルが発生したことをフェルスタッペンは不満に思っている。


「スタートはよかったが、その後フルスロットルにした時、また問題が起きた。グリッドに向かう途中にも問題があることを感じていた」とフェルスタッペンはZiggo Sportに対してコメントした。


「それ(アクシデント)は仕方ない。問題が起きていたので、いずれにしても脱落しただろうからね」


「2戦連続で問題が起こるのは普通ではない。うんざりしている」


 2020年シーズンは全17戦であり、あと8戦残っている。フェルスタッペンは、これからも優勝を目指して戦い続けるが、タイトル獲得という目標は来年以降に持ち越さざるを得ないと考えている。


 COVID-19のパンデミックにより、技術規則の大規模変更は2022年に延期され、コスト削減のため2021年には多くのマシンパーツに関して技術開発が凍結される。そのため、メルセデスに勝つには2022年まで待たなければならないかもしれないとも、フェルスタッペンは考えている。


「来年はメルセデスにもっと近づきたい。倒せるとは思っていないけどね」とフェルスタッペン。


「コロナの影響でマシンを大きく変更することができない。でも2022年には新しいレギュレーションが導入されて、新たな方向性がもたらされる」


「(今年は)あまりにも遅いし、これほどギャップが大きいと、(タイトル獲得の目標は)実現しない。今も毎週末勝ちたいと思っている。でもチャンピオンシップは終了した」

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