無念の負傷者リスト入りも…大谷翔平の凄まじい成績に米記者は改めて愕然「MLB史上最も印象的」「球史に残る」

2023年9月17日(日)11時17分 ココカラネクスト

投打で数多の名シーンを生み出し、違いを作ってきた大谷。その活躍に改めて称賛の声が送られている。(C)Getty Images

 ついに決定は下された。現地9月16日、エンゼルスは大谷翔平を右脇腹痛により10日間の負傷者リスト(IL)に入れ、今季の残り試合を欠場すると発表した。

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 前日にロッカーが整理され、「いよいよチームを離れるか」と思われていた大谷。奇しくも、チームのポストシーズン進出の可能性も潰えた日にシーズン完全離脱が決まった。

 現地8月23日のレッズ戦で大谷は右肘の内側側副靱帯の損傷が発覚し、投手としての今季終了が決まる。それでも打者としてプレーを続けたが、現地9月4日のオリオールズ戦前に屋外で実施した打撃練習中に右脇腹を痛め、15日のタイガース戦まで11試合連続欠場を余儀なくされていた。

 レギュラーシーズンを走り切れはしなかった。本人にとってみれば、無念の離脱というほかにないだろう。しかし、稀代の二刀流がメジャー6年目に残した凄まじい成績には、改めて称賛の声が集まっている。

 まずは改めて、大谷が今季に叩き出した投打の成績を振り返る。以下は主なスタッツだ。

【打者】
打率=.304
出塁率=.412
長打率=.654
OPS=1.066
安打=151
本塁打=44
三塁打=8
打点=95
得点=102
塁打数=325
四球=91
盗塁=20
WAR=6

【投手】
勝利=10
投球回=132
防御率=3.14
奪三振=167
奪三振率=11.39
WHIP=1.06
被打率=.184
WAR=4

 いずれもリーグトップクラスの水準だ。チーム内で見れば、投打合わせて22冠。メジャー球団でこれをやってのける日本人選手がいるという事実には驚くほかにない。

 そんな大谷の異能ぶりを示す成績には、米記者も改めて愕然としている。MLB公式のサラ・ラングス記者は、自身のX(旧ツイッター)において、チームのシーズン最後の10試合以上を欠場し、MVPを獲得したのは2019年のマイク・トラウト(MVP、最後の19試合)しかいない過去を紹介。そのうえで「オオタニはエンゼルスにおける最後の25試合を欠場することになるが、ありえないシーズンの証拠として、たぶんそれでもMVPを獲得する」と断言した。

 また、MLB公式サイトのブレント・マグワイア記者もXで「今年の残りがどうなろうと、オオタニは投打のありとあらゆるスタッツでトップ5から10に入る。MLB史上最も印象的な3年間だったと言っていい」と指摘。さらに稀代の大谷マニアとして知られる米スポーツ専門局『FOX Sports』のアナリストであるベン・バーランダー氏も「球史に残る素晴らしいシーズンのひとつであり、彼にとって2度目のMVP受賞につながるのは間違いない」と投稿した。

 春先のワールド・ベースボール・クラシックから休みなく戦い続けた23年。その締めくくりは歯がゆいものとなったが、大谷が球史に刻んだ活躍は、誰の記憶にも残るに違いない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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