原巨人 それでも「西勇獲り」に動く理由

2022年9月18日(日)12時14分 ココカラネクスト

 巨人が一発攻勢で「天敵」を打ち崩した。巨人は17日の戦(東京ドーム)に3ー2と勝利。今季1点も奪えていなかった相手投手、西勇から中田、ポランコの本塁打などで打ち勝ち、3位、阪神には0・5差に迫った。

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 扉をこじ開けたのは、吉川だった。1点を追う5回二死三塁、打席に入った吉川は西のスライダーを捉え、右中間へ。今季防御率0・00に抑えられていた西勇から29イニング目にして適時打をマーク、今季初得点を奪った。

 続いたのは4番の中田だ。1ー1の6回一死。中田は西勇の直球を捉えると、打球はぐんぐんと伸びて、左中間スタンドへ飛び込む勝ち越しの22号ソロを放った。

 これで11日の広島戦(マツダ)から3試合連続の本塁打。しっかり「4番」の仕事を果たすとこの回はポランコにも一発が飛び出し、試合の流れを決定づけた。

 勝ち越し弾を放った中田には原監督も「頼もしい限りですね」と最敬礼。一方、土をつけた形となった相手投手、西勇の動向にも水面下で注目が高まっている。

 「今オフFAの注目選手の一人、宣言すれば巨人が獲りにいくことは確実と見られています」(球界関係者)

 横浜ベイスターズなどで活躍した野球評論家の高木豊氏(63)は8月中旬に更新した自身のユーチューブチャンネルの中で西勇に関して「ジャイアンツが獲りに来るんじゃないかな」とズバリ予想。その理由としては「先発の駒が足りない」などとして、仮に西勇が宣言したら、ソフトバンクなどを含め争奪戦になる見込みも明かした。

 また、巨人が西勇獲得に乗り出す理由もある。

 「今季は4試合目にして初めて得点を奪ったように、西勇を天敵にしている。チームが苦手な投手、打者を獲るというのはこれまでも巨人がとってきた手法。体が強いというのも魅力」(同)西勇に対しては8月19日の試合でも3安打完封を献上するなど、これまでも苦戦してきただけに、勝ち星を減らさない意味でも獲得に向かうと見られている。

 西勇もオリックスからFAで阪神に移籍後はエース格としてチームを引っ張ってきたが、「最近ではルーキーの森木や故障から復活した才木など若い投手も育ってきている。新体制が西勇の存在をどう位置づけるかにもよりますが、条件次第で阪神を出ることは十分ありえると見られています」(同)

 阪神は屈指の投手王国。先発復帰を熱望した藤浪ですら、なかなかチャンスを与えられない時期があるなど、層が厚いことで知られる。これまでチームを支えた功労者ながら若手育成にシフトすることが感じられれば、西勇も次の働き場所を考えざるをえないというのだ。

 し烈なCS争いの陰で着々と進む各球団の戦力構想。今後も西勇の動向には注目が高まりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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