原巨人 DeNAに完封負けの裏に「大きな穴」とは

2022年9月23日(金)12時10分 ココカラネクスト

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 巨人は22日のDeNA戦(横浜)に0ー3の完封負け。打線が5安打とつながらなかったことに加え、中継ぎ陣が傷を広げ、連勝は3でストップした。

 何度となく好機を作りながらあと一本が出なかった。1点を追う3回二死満塁の場面では4番・中田が中飛に倒れた。さらに8回にも無死満塁のチャンスに中田が中飛、岡本和が見逃し三振、代打に出た中島が二飛に倒れ、得点を奪うことはできなかった。

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 9残塁の拙攻に原監督も「全体的な部分で打ちあぐねたというところ。どういう状況であっても9人のスターティングメンバーがやっぱり襲いかかるということ」と嘆くしかなかった。

 一方、弱点をさらけ出したのは投手陣にもあった。先発メルセデスが粘りながら5回1失点と試合を作り、迎えた6回からは2番手・平内が登板。これ以上の失点を防ぎたい場面で平内は一死から宮崎に甘く入った初球の直球を捉えられ、痛恨被弾。失点すると、その後も一死一、二塁とピンチを広げ、1イニングを持たず交代を告げられた。

 この投球には桑田投手チーフコーチも「データ通り、投げてはいけないところに投げている」と苦言。

 原監督は「ピッチャーはそうそう責められない。0点ではね、やっぱり良くないですね」と点を奪えなかった野手陣に厳しい目を向けたが、シーズン通して構築できなかった「勝利の方程式」などリリーフ陣の劣勢も目立つ試合となった。

 今季はチーム防御率がリーグワーストの3・72(22日現在)と投壊現象が目立つ巨人。その問題点はどこにあるのか。

 「まず役割がころころ代わること。勝ち試合に投げるのか、負け試合に投げるのかも曖昧なことで投手陣も常に緊張状態にあり、なかなか疲労が取れないのではないか」(球界関係者)

 今季は特に先発投手陣が早期降板する試合も多かったことでリリーフ陣への負担も増したという見方がある。

 基本は先発投手陣がある程度長いイニングをしっかり投げて、その後をしっかり繋いでいくことがルーティン。しかし今季の巨人ではルーキー守護神の大勢こそ役割を確立したものの、大勢につなぐ「勝利の方程式」が最後まで確立できなかったことが混乱を招いたともいわれている。

 とはいえ、今シーズンも残り5試合。23日からは敵地で最下位中日との3連戦を控える。どんな形であれ、目指すCSに向け勝利をもぎ取りたいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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