最下位に低迷する中日に 球界OBから指摘された「来季への改善ポイント」

2023年9月23日(土)7時0分 ココカラネクスト

石川昂はチームの中軸へと成長が期待されている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 2年連続最下位と苦しむ中日に球界内からも様々な意見が上がっている。

 元中日OBの中村武志氏とヤクルトOBの宮本慎也氏が野球系YouTubeチャンネル「野球いっかん」に出演。9月21日に更新された動画内で中日の課題について意見を交わしている。

【動画】5月18日の阪神戦で問題となった「緩慢走塁」、ホームベース付近で石川昂が失速して得点が認められなかった場面

 まず今シーズンを振り返って宮本氏が指摘したのは「守りと走塁のミスが多い」点だった。

 5月の阪神戦では主力、石川昂弥がホームベース手前で減速するというミスをおかし、大きな注目も集めた。

 経験値の浅い、若い打者が多いことで打球判断をミスすることも多く、走塁に関しては消極的な姿勢も目立った。

 チームの盗塁数もリーグワースト2位となる「33」(21日現在)と得点力の低さには足をからめた攻撃ができないことも一因とされた。

 一方でこの点に関して宮本氏は「走塁に関しては無難にやるとうまくならない」と持論を語り、ナインに積極性を求める場面も。

 「(ベンチが)失敗を怒っちゃうと(ナインが)消極的になっちゃう」として、コーチ陣もある程度ミスを許容した上で技術を磨いていく方法を求めた。

 ほかにも注目選手に関しては、立浪和義監督も期待をかける若き主砲、石川昂の名前もあがった。「個人的には普通(の数字)、4番の石川となると物足りない」(中村氏)。プロ4年目にして今季は112試合に出場、打率・240、13本塁打、43打点(21日現在)。昨年と比べても格段に出場機会を増やしたが、チームが求める4番打者としてさらなる飛躍を求めた。

 宮本氏も石川昂に関してはチーム構想があることを理解しながらも、「段階を踏んで4番を打たせたほうがいい」といきなり4番を与えるのではなく、段階を追って、成長を待って打順を与えていくほうが本来は理想の形と話した。

 三塁守備に関しても「自分の守備範囲で捕ればスローイングも悪くないが、1、2点リードだとあの守備は怖いよね」(中村氏)と安定した守備力を求めるシーンもあった。

 立浪監督は就任2年目にして今季は若手の積極起用を打ち出し、現役ドラフト組の細川成也の成長など明るい材料もありながら、なかなか勝ち星に届かず苦しい戦いを強いられた。

 来季はいよいよ勝負をかける3年目となる。今シーズンの反省を生かしてどんなチームに生まれ変わらせるのか。声援を送り続けたファンのためにも改めてチーム浮上が必須となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「中日」をもっと詳しく

「中日」のニュース

「中日」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ