誰も知らない坂本勇人伝説 「出場意思を確認すると…」かつての首脳陣が語った背番号6の姿とは

2023年9月28日(木)18時32分 ココカラネクスト

ここにきて1試合2発など打撃に勢いが出てきた坂本(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 現在4位の巨人は3位・DeNAが9月27日のヤクルト戦(横浜)に敗れたため、順位確定とはならず。この試合、DeNAがヤクルトに勝つか引き分けるかで2年連続のBクラスが確定していたが、ぎりぎりのところで踏みとどまった。

 CS出場権の行方は29日以降にお預けとなったが、シーズン終盤の戦いで存在感を示しているベテランに坂本勇人がいる。

【動画】節目の1000打点に到達した、24日の試合で21号アーチを坂本が放ったシーン

 24日のDeNA戦では1試合2発5打点と気を吐き、同試合で節目の通算1000打点にも到達した。

 9月7日のヤクルト戦からコンバートとなった三塁守備でも好守を連発、球界きっての遊撃手としてゴールデン・グラブの常連でもあったが、新しいポジションでも早速身体能力の高さを発揮している。

 今季でプロ17年目を迎える。そんな坂本の知られざる姿を球団OBが語っている。

 坂本入団当時に二軍コーチを務め、その後も一軍ヘッドコーチなどを歴任。成長を見守ってきた球団OBの岡崎郁氏は同じく球団OBである上原浩治氏のYouTubeチャンネル「雑談魂」に出演。

 23日までに更新された動画内では坂本のここまでのプロ人生の軌跡について触れている。

 同氏はドラフト1位で入団した坂本を初めて見たときから素質の高さを見抜いたとして「彼は一軍に行く」と確信したという。

 入団2年目から遊撃レギュラーを獲得。長くレギュラーを維持する秘訣については「坂本は本気出さない」と表現。「6〜7割で野球をやる」として余力を保ちながらプレーができていることで、長く現役生活を続けられているとした。

 そこには「7割でやっても他の選手の10割より上」とたぐいまれなる才能が根底にあってこそのパフォーマンスだが、メンタルのタフさについても言及するシーンがあった。

 その上で「いまだにお中元とお歳暮がくるのは坂本勇人だけ」と、同氏が球団を離れた今でも律儀な姿勢を崩さないとした。

 さらに岡崎氏は自身がヘッドコーチ時代の話として、あるエピソードを明かした。坂本が当時、試合前に足の張りがあり、原辰徳監督がベンチスタートを摸索する中、同氏が本人に意思を確認すると「きょうしか東京ドームに来られない僕のファンもいるんです」と坂本はスタメン出場を直訴したという。

 この考え方は「巨人の伝統的な教え」とした岡崎氏。巨人軍の主力として長年活躍を続ける裏にはあくまでファンファーストを貫く姿勢も大きく影響しているようだ。

 今年の12月に35歳となる坂本は今季、4年ぶりに20発をマークするなど、打撃に復活の兆しもある。まだまだチームにとって必要な選手であることは間違いない。「サード・坂本」の活躍も引き続き、期待したいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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