MLBに倣った先発交代の風潮は是か非か?球界OBが見解「100球なら中4日、中5日で回らなきゃ」

2023年9月29日(金)6時0分 ココカラネクスト

バウアー(左)や戸郷(右)らの領域に達するためにもトレーニングの必要性を里崎氏は強調した(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 先発投手の怪我のリスクを軽減させるため、メジャーのように100球前後で交代させる風潮がNPBでも定着した。とはいえ、メジャーでは基本的に中4日、中5日でローテーションを回るが、日本では依然として中6日で回っている。日本スタイルとメジャースタイルを混ぜた独自の先発投手の起用法が一般化しているが、「先発投手に過保護すぎる」という指摘は少なくない。

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 現役時代にロッテで活躍した里崎智也氏は自身のYouTubeチャンネルを更新。現在の先発投手の起用法について見解を述べた。まず「100球前後、もしくは6回までで変わるのであれば、中4日、中5日で回っていかなきゃいけないと思う」とメジャーを参考にするのであれば登板間隔も同じにすべきだという。

 また、里崎氏は「バウアーとか120球投げて中4日、中5日で回れるわけ。戸郷も中6日で120球、140球投げた」と現在日本で活躍している投手を挙げ、「投手の本分っていうのは120、130球投げて中6日、これは当たり前。それを貫くか100球前後で、6イニングで代わるんだったら、中4日、中5日で回らなきゃいけない」と指摘。

 そして、「それは『バウアーが特別だから』『戸郷が特別だから』って言ってたら何も始まらない。『それを目指してトレーニングしてるのか?』っていう」「全員が戸郷みたいにできないかもわかんないけど戸郷を見習うべき」と語気を強めた。

 2002年は両リーグ合わせて179完投(セ・リーグ98完投、パ・リーグ81完投)、2012年は両リーグ合わせて131完投(セ・リーグ54完投、パ・リーグ77完投)、2022年は両リーグ合わせて75完投(セ・リーグ41完投、パ・リーグ34完投)と明らかに減少傾向にある。先発に長いイニングを投げさせなくなったのかは一目瞭然。

 先発投手を守るためには仕方ない部分もあるが、長いイニングを投げないしわ寄せは、リリーフ投手の登板過多という形で顕在化している。長いイニングを投げるための、短い間隔で登板するためのトレーニングに各球団は着手しなければいけないのかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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