レッドブルF1、ローソンにアルファタウリの2025年レースシートを確約か

2023年9月30日(土)11時0分 AUTOSPORT web

 リアム・ローソンは、2024年にはレッドブル・レーシングとアルファタウリのリザーブドライバーに戻されることが発表された直後、メディアへの対応において、驚くほど冷静な態度を示した。


 アルファタウリは、F1日本GPの土曜日朝、2024年のレギュラードライバーとして角田裕毅とダニエル・リカルドを選んだことを発表、怪我のために欠場しているリカルドの代役として素晴らしい仕事をしているローソンは、来年もレッドブルとアルファタウリのリザーブドライバーを務めることが明らかになった。


 この発表が行われる約24時間前、ローソンは「リザーブドライバーに戻るのはうれしいことではない」とコメントしていた。実はこの時点でローソンは、チームの決定を知っており、この発言は、自分を選ばなかったレッドブル上層部に対する唯一の小さな攻撃だった。


 日本GPでのローソンには、レッドブルに対して、自分を落としたのは誤った判断だったと思わせたいという意識があったようだ。予選では角田に敗れたものの、決勝スタート直後に、チームメイトに強引なアタックをして前に出た後、良いペースを発揮して、角田のひとつ前の11位を獲得した。

2023年F1第17戦日本GP リアム・ローソンと角田裕毅(アルファタウリ)


 ローソンは、来季F1のレギュラードライバーの座をつかめなかったことについて、不満はあるにしても、冷静な姿勢を示している。その理由のひとつは、将来が約束されているからかもしれない。レッドブルのある関係者によると、ローソンは2025年にアルファタウリ(そのころには名称が変更されているかもしれないが)のレースシートを与えられることが保証されているという。


 2024年にローソンは、シミュレーター作業やふたつのチームのタイヤテストを積極的に行い、F1フルシーズンデビューへの準備に集中する。


 来季F1シートはすでにほぼ確定しているが、唯一、ウイリアムズのローガン・サージェントが残留するかどうかは不透明だ。しかしローソンは、ウイリアムズのシートが空いた場合にそれをつかむ可能性を暗に打ち消している。


「僕はレッドブルのドライバーだ。レッドブル(の2チーム)のシートはすべて埋まっているので、残念ながら僕はリザーブドライバーということになる」


 2025年にアルファタウリのレースシートが与えられることが保証されているということについて、彼は触れることなく、慎重に言葉を選んで、今後のことに関して次のように語った。


「今の時点では僕は、レースにおいてベストな仕事をすることを心掛けている。与えられているこの期間が終了したら、どういう選択肢があるのかを検討し始めることができるだろう。でも今は、レースに集中している」


「最終的に、僕の目標はF1に参戦することであり、それを達成する最善の方法は、レースで最高のパフォーマンスを発揮することだ。先のことは、この(代役の)期間が終わってから考えることになるだろう」

2023年F1第17戦日本GP リアム・ローソン(アルファタウリ)


 チーム代表フランツ・トストはローソンを非常に気に入っており、彼を次のように称賛した。


「リアムはこれまでのレースのなかで皆に良い印象を与えてきた。彼はサードドライバーとして開発を担当し、チームを助けてくれるだろう。彼にはF1での将来が待ち受けており、その時は近いうちに来ると私は確信している」

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