巨人・坂本 5年ぶりBクラスでささやかれる「いばらの道」

2022年10月3日(月)11時46分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 巨人の2022年シーズンが終了した。2日のDeNA戦(横浜)に3ー2と勝利、連敗を3で止めて今季を終了した。

 投げては先発の菅野が5回7安打無失点で10勝目、2年ぶりの2桁勝利をあげた。打線は初回に丸の適時打で先制するなど、リードを守り終了。最後は大勢が締め、新人歴代最多タイとなる37セーブ目を挙げた。

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 試合後の原監督は4位と5年ぶりのBクラスに沈んだことについて「まだすべてを総括する余裕はありません。選手は悔しさを持っていると思う。私自身も悔しさを忘れず次につなげていくことが大事だと思う」と語るにとどめた。

 投手陣の不調、主力の高齢化など様々なチーム課題が指摘される中、来季はいよいよ「聖域」にもメスが入れられそうだ。

 「今季まで不動のショートとして君臨した坂本のコンバートが本格化するでしょう。現状として一塁には安定した守備力を発揮、シーズン終盤には4番も務めた中田がいます。動かすとしたら、外野もあるかもしれません」(放送関係者)

 ゴールデン・グラブ賞の常連と屈指の守備力を誇ってきた坂本も今季は「異変」が生じた。開幕前の脇腹を痛めたことも含め、シーズン3度の故障離脱。試合中のプレーで故障したことで「余計、本人は危機感を強めたようです」(同)

 すでに原監督には故障離脱中に一塁コンバートを示唆されたこともあったという。そのときは踏ん張り、遊撃ポジションをキープしたものの「特にシーズン終盤は体にキレもなくなり、失策も増えた。逆にポジションを奪われたくないならば、相当気合を入れないと難しい」(同)

 坂本は今季最終戦となったDeNA戦(横浜)でも「らしくない」プレーを見せている。勝利が目前に迫った2点をリードする9回一死一、三塁。代打、関根の二ゴロを捕球した吉川がベースカバーに入った坂本に送球。併殺打で試合終了と思われた瞬間、吉川の送球を坂本がまさかの捕球ミス。神里の本塁生還を果たし、1点差に迫られた。その後、大勢は落ち着いて後続を断ち切りセーブ記録を達成したが、ひやりとさせられる場面だった。

 この守備で11失策目を記録。2桁失策は3年ぶり。シーズン終盤は疲労も出たのか、体勢を崩し、スローイングに乱れが生じる場面もしばしば見られた。

 34歳シーズンの今季は83試合に出場し、打率・286、5本塁打、33打点。不動のキャプテンの欠場がチームのBクラス転落にも影響を及ぼした。また自身においてはシーズン終盤に飛び出したスキャンダルなどもあり、ファンの期待を裏切ったことも不本意なシーズンとなったようだ。

 迎える来季、ここまでチームを支えてきた功労者もいばらの道が予想される。再び這い上がれるか、正念場を迎えそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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