最下位に終わった中日の課題は?球界OBが立浪監督の采配に見解「ポジションには専門的な技術が絶対ある」

2023年10月8日(日)16時45分 ココカラネクスト

立浪監督は手を変え品を変えて試行錯誤したが結果には結びつかなかった(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 セ・リーグはレギュラーシーズンが終了し、中日が2年連続の最下位となった。390得点、71本塁打、打率.234はいずれもリーグワーストで、とにかく打線が湿った1年間と言える。野手個人のレベルも問題ではあるが、指揮官である立浪和義監督の起用法も得点力の低さに大きく影響していたかもしれない。

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 現役時代にヤクルトで守備職人として活躍した宮本慎也氏がYouTubeチャンネル『野球いっかん!』に登場。立浪監督の選手起用について語った。宮本氏はまず開幕戦に触れ、「投げすぎた」「引っ張りすぎた」と先発を多投させたことを疑問視。シーズン序盤を含めて「勝ちパターン」を試せなかったのが響いたのではないかという。

 また、打順を固定しなかったことに触れ、「バッターって1番、3番ぐらい変わっても結構ルーティンって変わるんですよ」「ある程度自分のペースって必要だし」と選手側の気持ちに立ってコメント。さらに、「ポジションもいくら試しているとはいえ結構変わりましたよね。ポジションって専門的な技術って絶対ある」とポジションを固定できなかったことも野手のパフォーマンスに影響を与えていた可能性を示唆し、「点が入らないからいろいろ変えたと思うんですけど」と立浪監督の心情を察しつつ、そうした起用法によって選手に「落ち着いた部分がなかった」という。

 キャリアハイとなる24本塁打を放った細川成也を、シーズン途中からは4番に固定して育てていく必要があったとも口にする。「彼は身体が強いし、ちょっとやそっとでは休まない。こういう人が4番を打ったほうが良い」と4番としての資質は十分あり、4番として出場し続けることの難しさを経験させても良かったと語った。

 中日は宇佐見真吾の打撃力を買って本来捕手ではあるもののファーストで出場させるなど、なんとか得点力を上げるためにポジションや打順を変更するケースが目立った。宮本氏が指摘した通り、立浪監督もあの手この手でチームの状態を上げようと必死だったことがうかがえる。負けが込むと手を尽くしたくなる部分もあるが、低迷打破のためには我慢して選手を固定する必要も時にはあるのかもしれない。

 立浪監督が来シーズンはどのような起用をするのか注目したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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