WEC富士:アロンソが全体ベスト記録も、小林可夢偉組7号車トヨタが2戦連続ポール獲得

2018年10月13日(土)15時30分 AUTOSPORT web

 10月13日、WEC世界耐久選手権は静岡県・富士スピードウェイで第4戦富士6時間レースの公式予選が行われ、TOYOTA GAZOO Racingの7号車トヨタTS050ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組)がポールポジションを獲得した。


 LM-GTEクラスに続いて定刻14時30分に開始されたLMPクラスの予選。トヨタ勢がステイするなか、まずはプライベーター勢が空いているコースでアタックを行い、ステファン・サラザン駆るSMPレーシングの11号車BRエンジニアリングBR1・AERが1分24秒956というターゲットタイムを作る。
 
 これをレベリオン・レーシングの3号車レベリオンR13・ギブソンが上回ると、2分ほど待ってからコースに出てきたトヨタTS050ハイブリッド勢がアタックを開始。8号車トヨタに乗り込んだフェルナンド・アロンソが1分23秒203でトップに立ち、ロペスの7号車トヨタが1分23秒437で暫定2番手につけた。
 
 この直後にはアンドレ・ロッテラー駆る1号車レベリオンR13が、ジェンソン・バトンのドライブで暫定3番手につけた11号車BR1を逆転している。
 
 ドライバー交代後の後半戦ではアロンソからマシンを引き継いだセバスチャン・ブエミ、ロペスから変わった可夢偉がそれぞれアタックを行い、8号車トヨタが平均ラップで1000分の6秒差で僚友を上回り暫定首位に。しかし、8号車トヨタはブエミのアタック中にレクサスコーナーの出口でコースではみ出したとして、セカンドドライバーのアタックタイムが抹消されてしまう。
 
 7号車トヨタともに一度はピットに戻った8号車トヨタだったが、ガレージの前にクルマを停めることなくふたたびトラックへ。ブエミは終盤、タイム計測の“やり直し”に臨むものの、1回目のアタックタイムに0.097秒及ばず。この結果、ロペスと可夢偉がアタッカーを務めた7号車トヨタが平均タイムで8号車トヨタを0.091秒差で下し2戦連続、今季2回目のポールポジションを獲得することとなった。
 
 3番手以下はレベリオンの1号車と3号車R13、SMPレーシングの17号車、11号車BR1がセカンドロウとサードロウに並び、その後方にバイコレス・レーシング・チームの4号車ENSO CLM P1/01・ニスモ、ドラゴンスピードの10号車BRエンジニアリングBR1・ギブソンが続いている。

1号車レベリオンR13・ギブソン
セバスチャン・ブエミ(左)とフェルナンド・アロンソ(右)
10号車BRエンジニアリングBR1・ギブソン

LMP2のポールを獲得した31号車オレカ07・ギブソン


■星野敏がデビュー戦でポールポジション獲得に大貢献


 
 LMP2クラスは前戦シルバーストンからアンソニー・デビッドソンが加入しているドラゴンスピードの31号車オレカ07・ギブソンがクラスポールを獲得。ジャッキー・チェン・DCレーシングの37号車と38号車オレカ07が同2、3番手につけた。
 
 LM-GTEクラスはBMWチームMTEKの82号車BMW M8 GTEと、アストンマーチン・レーシングの95号車アストンマーチン・バンテージAMRが激しいタイムアタック合戦を展開。最終的にアストンマーチンがこれを制している。
 
 3人の日本人ドライバーが参戦するLM-GTEアマクラスではデンプシー-プロトン・レーシングの88号車ポルシェ911 RSRをドライブする星野敏が、シルバーランクドライバーとして殊勲のアタックを披露しデビュー戦で見事ポールポジションを獲得した。2番手はディフェンディングチャンピオンのアストンマーチン・レーシング、98号車アストンマーチン・バンテージだ。
 
 澤圭太にアタッカーを任せたクリアウォーター・レーシングの61号車フェラーリ488 GTEはクラス6番手。石川資章のMRレーシングはクラス9番手から巻き返しを図る。
 
 WEC世界耐久選手権第4戦富士6時間レースの決勝は14日、11時にスタートが切られる。スターターはテニスプレイヤーの伊達公子さんが務める予定だ。

82号車BMW M8 GTE
95号車アストンマーチン・バンテージAMR
デンプシー・プロトン・レーシングの88号車ポルシェ911をドライブする星野敏(右)。隣には藤井誠暢の姿も
GTEアマクラスのポールポジションを獲得した88号車ポルシェ911 RSR


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