8冠に王手のオジエがシェイクダウン首位。逆転狙うエバンスが続く/WRC第11戦スペイン
2021年10月14日(木)21時10分 AUTOSPORT web
10月14日、WRC世界ラリー選手権第11戦スペインのシェイクダウンが行われ、通算8度目のワールドチャンピオン獲得に王手をかけているTOYOTA GAZOO Racing WRTのセバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)がトップタイムをマーク。そのオジエを24ポイント差で追いかけるランキング2位の僚友エルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)が2番手となった。
今季はターマック(舗装路)とグラベル(未舗装路)の“ミックスサーフェス”ではなく、オールターマック・ラリーとして行われるラリー・スペインが開幕。14日(木)は現地9時過ぎから、翌15日(金)に始まる競技を前にしたシェイクダウンが実施された。
サービスパークが置かれるサロウの北西エリアに設定された全長4.31kmのテストコースでは、1走目から王者オジエが速さをみせ、2分35秒5というベストタイムを記録してみせる。これに続いたのは地元のヒーローであるダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)でギャップはわずか0.1秒、3番手には0.7秒差でエバンスがつけた。
今戦の結果次第では、最終戦を待たずに8冠を決めるチャンスを有するオジエは、2回目の走行で自己ベストを1.5秒更新。さらに3回目で2分33秒6までタイムを縮め全体ベストタイムを記録した。
タイトル争いにおいて、オジエを除いて唯一戴冠の可能性を残すエバンスも2回目、3回目の走行で自己ベストタイムをマーク。最終的にはチームメイトと0.2秒差の2番手につけた。
3番手は前回ラリー・スペインが行われた2019年に優勝を飾っているティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)。彼のタイムは2分34秒0だった。チームメイトのスペイン人ドライバーは0.2秒おくれて4番手に。オット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC)はソルドと0.2秒差の5番手となった。
6番手はドライバーズランキングで4位につけるカッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)。7番手にはアドリアン・フルモー(フォード・フィエスタWRC)が続き、ここまでが2分34秒台を記録している。
8番手以下はMスポーツのガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)、アーロン・ジョンストンとの2戦目を迎えている勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)、負傷欠場のピエール・ルイ・ルーベに代わって母国でWRカーデビューを飾ることになったニル・ソランス(ヒュンダイi20クーペWRC)、2022年はソルドとヒュンダイの3台目をシェアすることが決まったオリバー・ソルベルグ(ヒュンダイi20クーペWRC)というオーダーだ。
■2021年WRC第11戦ラリー・スペイン シェイクダウン結果
Pos. | No. | Driver | Machine | Gap |
---|---|---|---|---|
1 | 1 | S.オジエ | トヨタ・ヤリスWRC | 2’33.6 |
2 | 33 | E.エバンス | トヨタ・ヤリスWRC | +0.2 |
3 | 11 | T.ヌービル | ヒュンダイi20クーペWRC | +0.4 |
4 | 6 | D.ソルド | ヒュンダイi20クーペWRC | +0.6 |
5 | 8 | O.タナク | ヒュンダイi20クーペWRC | +0.8 |
6 | 69 | K.ロバンペラ | トヨタ・ヤリスWRC | +1.2 |
7 | 16 | A.フルモー | フォード・フィエスタWRC | +1.3 |
8 | 44 | G.グリーンスミス | フォード・フィエスタWRC | +1.4 |
9 | 18 | 勝田貴元 | トヨタ・ヤリスWRC | +1.5 |
10 | 14 | N.ソランス | ヒュンダイi20クーペWRC | +2.5 |
11 | 2 | O.ソルベルグ | ヒュンダイi20クーペWRC | +2.7 |
※リザルトは編集部集計