MotoGP日本GP Moto2決勝：マルケス弟が優勝。ポールスタートの中上は悔しい結果に

　MotoGP第15戦日本GP、Moto2クラスは、栃木県のツインリンクもてぎで決勝レースを行い、アレックス・マルケス（カレックス）が優勝した。

　Moto2クラスの決勝レースは午前中のウォームアップの赤旗中断によりスケジュールに遅れが出た影響で、当初の23周から15周に減算され、気温14度、路面温度15度のウエットコンディションで争われた。序盤はポールポジションの中上貴晶（カレックス）が好スタートでレースをリード。マッティア・パシーニ（カレックス）が2番手に続く。

　序盤はトップの中上と2番手のパシーニがテール・トゥ・ノーズのバトルを展開。パシーニはファステストラップを連発しながら中上に迫る。しかし、次第にパシーニのペースが落ち始めると、5周には3番手のマルケスがパシーニをヘアピンカーブでオーバーテイク。マルケスが2番手に浮上し、中上の背後に迫る。

　マルケスは中上の背後をぴたりとマークすると、9周目の90度コーナーのブレーキングで中上のインに入るが、ここは中上がクロスラインでマルケスを抜き返してトップを死守。マルケスの猛追を防ぎ続けていた中上だったが、11周目の90度コーナー進入で、再びマルケスが中上に勝負をしかけ、トップに浮上した。

　中上は終盤になるとペースが上がらず、12周目の3コーナーでチャビ・ビエルヘ（テック3）に、6コーナーでハーフィス・シャハリン（カレックス）にも交わされて4番手に後退。

　トップに浮上したマルケスは12周目にファステストラップを更新する走りでリードを広げると、そのまま2017年シーズン3勝目を挙げた。2番手争いはビエルへが制し、グランプリ初表彰台を獲得。シャハリンが今季2度目の表彰台となる3位に入賞した。最終ラップに4位に浮上したフランチェスコ・バニャーヤ（カレックス）が4位、パシーニが5位に入賞。レースの半分以上をトップを走った中上は、最終的に6位でチェッカーを受けている。

　チャンピオン争いトップのフランコ・モルビデリ（カレックス）と2番手トーマス・ルティ（カレックス）は、モルビデリが8位、ルティが11位となったことで差が24ポイントまでに広がった。

　ワイルドカード参戦の榎戸育寛（カレックス）は14位に入賞し、初のMotoGP日本GPワイルドカード参戦で見事にポイントを獲得。長島哲太（カレックス）は15位走行中の6周目の5コーナーで転倒したものの、再スタートし20位でゴール。ワイルドカード参戦の水野涼（カレックス）は22位でチェッカーを受けた。

　以下、Moto2決勝順位結果。

■MotoGP第15戦日本GP Moto2決勝順位結果

天候：雨　路面：ウエット