M.マルケス「2度の転倒から自信を取り戻さなければならない」ホンダ勢トップはリンス/第16戦オーストラリアGP初日
2023年10月20日(金)22時41分 AUTOSPORT web
10月20日、2023年MotoGP第16戦オーストラリアGP MotoGPクラス初日のフリー走行1回目、プラクティスがフィリップ・アイランド・サーキットで行われた。プラクティスではレプソル・ホンダ・チームのマルク・マルケスは16番手、ジョアン・ミルは18番手となった。
また、アレックス・リンス(LCRホンダ・カストロール)は12番手、日本勢の中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は21番手となっている。
初日を迎えたフィリップ・アイランド・サーキットは終始青空の下、ドライコンディションで全セッションが進んだ。しかし、22日の日曜日には悪天候が予想されていることから、土曜日に決勝レース、日曜日にスプリントレースが行われるスケシュールへと変更されている。
前戦の第15戦インドネシアGPの決勝ではマルケス、ミルともに転倒リタイアで終える厳しい戦いとなってしまった。連戦となる今大会も、初日のセッションはふたりにとって厳しい走り出しとなった。
午前のFP1ではマルケスは、開始早々トップに立つ場面も見受けられた。セッション中は10コーナーでの転倒があったものの、1分30秒614の12番手となった。ミルは序盤はなかなかタイムを詰められずにいたが、セッション中に19周を重ね、1分30秒972の20番手で終えている。
午後のプラクティスでは気温、路面温度ともに向上し、全体のタイムも上がった。そんななか初日2度目の転倒があったマルケスは、自己ベストを1分28秒790まで縮めることに成功するが、トップから0.847秒差の16番手で終えている。ミルも、自己ベストを大幅に更新する1分29秒007をマークしたが18番手となり、マルケスとともにダイレクトQ2進出を逃している。
また、前戦の第15戦インドネシアGPで復帰し、決勝では9位で完走を遂げてポイント獲得を果たしたリンスは、引き続きホンダの中では好調な走り出しを見せた。FP1の序盤から上位に食い込む走りを見せていたリンスは、午後のプラクティスで自己ベストを2秒以上更新。トップから0.701秒差の1分28秒644をマークし、ホンダ勢としては最上位となる12位で終えている。
■マルク・マルケス(プラクティス:16番手)
「今日は10コーナーで2度転倒してしまった。2回目の転倒は19年、22年のようにもう少しでセーブできそうだった。この2度の転倒から自信を取り戻さなければならない。そして、明日はもう少し向上できるようにライディングの改善に取り組むつもりだよ」
「悪天候が予想されるため、土曜日にメインレースを行うことになったけれど、ライダー全員とチャンピオンシップに関わる人たち全員が、これがベストな決断だと同意したんだ。この変更は僕たちの状況にあまり影響はないね」
■ジョアン・ミル(プラクティス:18番手)
「今日はとても大変だった。このような難しい状況で週末が始まると、やるべきことが多くなる。残念ながら僕たちのマシンは、インドやもてぎ、マンダリカほどコースにマッチしておらず、やるべきことがたくさんあるんだ。そのため、何度もマシンを乗り換えなくてはならず、多くの時間を費やしてしまった」
「しかし、期待したほど改善が進まず、思うようにタイムを短縮できなかった。特にトラクションの改善について取り組まなければならないね。天候はすでに変わり始めているから、明日に決勝を開催するのはいい判断だと思っているよ」
■アレックス・リンス(プラクティス:12番手)
「ポジティブな一日になった。右足はまだ痛むけれど、いくつかの領域で改善できたよ。ダイレクトでのQ2進出に近いタイムを出せたことはとても重要だね。明日の予選、そして決勝はとても厳しい戦いになると思うけれど、ベストを尽くすよ」
■中上貴晶(プラクティス:21番手)
「正直に言って厳しいスタートになりました。今日はシーズン前半に使ったエアロパーツと、後半戦に投入した新しいエアロパーツの比較から始めました。最終的にシーズン前半戦に使っていたダウンフォースの弱いものを選びましたが、自分が得意とする高速セクションでうまく機能させられませんでした。明日も引き続きセットアップに努めます」