SBK第12戦レース1:チャンピオンのレイが今季13勝目。スーパーポールアワードも獲得

2017年10月22日(日)18時13分 AUTOSPORT web

 SBK(スーパーバイク世界選手権)第12戦ヘレスラウンドは、スペインのヘレスサーキットで決勝レース1を行ない、ジョナサン・レイ(カワサキ)が優勝した。


 2日目は朝から霧が発生しタイムスケジュールに遅れが出た。このため、SBKのスーパーポール1の直前に予定されていたSTK1000のフリー走行3回目がキャンセルされた。初日のフリー走行総合上位11位以下のライダーによって争われるスーパーポール1はオンタイムで行なわれ、トップタイムを記録したレオン・キャミア(MVアグスタ)と2番手のチャビ・フォレズ(ドゥカティ)の上位2名がスーパーポール2に進出。


 スーパーポール2は気温21度、路面温度25度のドライコンディションで争われた。マルコ・メランドリ(ドゥカティ)は1回目のアタックで1分39秒773のファステストラップを記録。2回目のアタックでは終了間際に1分38秒960とポールポジションレコードを更新するタイムを記録し、今シーズン初、SBK通算2回目となるポールポジションを獲得した。

マルコ・メランドリ(ドゥカティ)

 2番手に1分38秒981でジョナサン・レイ(カワサキ)。レイは前戦マニクールでSBK3連覇となるタイトルを決めており、今回の予選で2番手を獲得したことにより、予選順位をポイントランキングで争うスーパーポールアワードも獲得した。3番手に1分39秒242でアレックス・ロウズ(ヤマハ)が続き、今シーズン初のフロントロウ獲得。


 トム・サイクス(カワサキ)が1分39秒318で4番手、マイケル・ファン・デル・マーク(ヤマハ)が1分39秒561で5番手に続き、6番手に1分39秒776でロレンツォ・サバドーリ(アプリリア)、7番手に1分39秒839でユージン・ラバティ(アプリリア)、8番手に1分39秒840でチャズ・デイビス(ドゥカティ)、9番手に1分39秒957でレオン・キャミア(MVアグスタ)、10番手に1分40秒388でロマン・ラモス(カワサキ)の順。今レースよりプセッティ・カワサキから参戦することになった元SBKチャンピオンのシルバン・ギュントーリ(カワサキ)は1分40秒413で11番手。フォレズが1分40秒535で12番手に続いた。


 9月のポルティマオラウンドに続いて、レッドブル・ホンダ・ワールドスーパーバイクチームより2回目のSBK参戦となる高橋 巧(ホンダ)はフリー走行1回目19番手、フリー走行2回目20番手でスーパーポール1に進み、スーパーポール1では1分42秒804がベストラップで、21番手から決勝レース1に臨む。


 レース1は気温25度、路面温度35度のドライコンディションで争われた。20周の予定でスタートしたレースだが、1周目のバックストレートエンドの6コーナー(ドライサックコーナー)で、ラファエル・デ・ローザ(BMW)とアイルトン・バドビーニ(カワサキ)が相次いで転倒、赤旗中断となる。


 レースは約8分間の中断の後、1周減算の19周で再スタート。レイが好スタートでレースをリードし、ポールスタートのマルコ・メランドリ(ドゥカティ)が2番手で続く。レイは2周目には新レコードをマークする快走を見せるが、メランドリも離されず、3番手にトム・サイクス(カワサキ)、4番手にチャズ・デイビス(ドゥカティ)が続き、4人がトップ集団を形成する。


 7周目の9コーナーでメランドリがレイを交わしてトップに浮上すると、次の周には1秒以上のリードを築き、そこから単独トップに立つ。メランドリはレース終盤の15周目までレースをリード。15周目に新コースレコードとなるファステストラップを記録するが、直後の16周目の1コーナー立ち上がりでスローダウン。マシントラブルに見舞われてリタイアを余儀なくされる。これでレイがトップに浮上。そのまま後続に約2秒のリードを取って、今シーズン13勝目をマークした。

ジョナサン・レイ(カワサキ)

 デイビスとサイクスが最終ラップまで2位争いを繰り広げたが、デイビスが逃げ切り2位入賞。サイクスが3位に入賞した。
4位にアレックス・ロウズ(ヤマハ)、5位にマイケル・ファン・デル・マーク(ヤマハ)が入賞。久しぶりにSBK復帰となったシルバン・ギュントーリ(カワサキ)がは6位入賞。ロレンツォ・サバドーリ(アプリリア)がは7位、ユージン・ラバティ(アプリリア)が8位、チャビ・フォレズ(ドゥカティ)が9位、ロマン・ラモス(カワサキ)が10位に続いた。


 高橋 巧(ホンダ)は18位走行中の4周目の最終コーナーで転倒、再スタートして16位でチェッカーを受けた。


 以下、SBKレース1の順位結果。


■第12戦ヘレス レース1順位結果





































































































































































Pos.No.RiderTeam/MachineTime/GAP
11J.レイカワサキ・レーシング・チーム(Kawasaki ZX-10R)32'15.347
27C.デイビスAruba.it レーシング-ドゥカティ(Ducati 1199 Panigale R)+1.137
366T.サイクスカワサキ・レーシング・チーム(Kawasaki ZX-10R)+1.599
422A.ロウズパタ・ヤマハ・オフィシャルWSBKチーム(Yamaha YZF R1)+3.652
560M.ファン・デル・マークパタ・ヤマハ・オフィシャルWSBKチーム(Yamaha YZF R1)+7.329
65S.ギュントーリカワサキ・プッシェティ・レーシング(Kawasaki ZX-10R)+11.066
732L.サバドーリミルウォーキー・アプリリア(Aprilia RSV4 RF)+15.235
850E.ラバティミルウォーキー・アプリリア(Aprilia RSV4 RF)+16.241
912X.フォレズバーニーレーシングチーム(Ducati Panigale R)+16.273
1040R.ラモスチームカワサキ・ゴー・イレブン(Kawasaki ZX-10R)+18.463
1136L.メルカドIODAレーシング(Aprilia RSV4 RF)+21.058
122L.キャミアMVアスグタ・レパルト・コルセ(MV agusuta 1000 F4)+24.869
1381J.トーレスアルシアBMWレーシングチーム(BMW S1000 RR)+25.008
14121A.アンドレオッティグアンダリニ・レーシング(Yamaha YZF R1)+34.028
1537O.ジェゼックグリッリーニ・レーシング・チーム(Kawasaki ZX-10R)+34.201
1672高橋巧レッドブル・ホンダ・ワールド・スーパーバイクチーム(Honda CBR1000RR)+1'16.011
1784R.ルッソグアンダリニ・レーシング(Yamaha YZF R1)+2Lap
34D.ジュリアーノレッドブル・ホンダ・ワールド・スーパーバイクチーム(Honda CBR1000RR)+3Lap(リタイア)
33M.メランドリAruba.it レーシング-ドゥカティ(Ducati 1199 Panigale R)+4Lap(リタイア)
99D.シュミッターエイティ・ワンHPC-Power・スズキ・レーシング(Suzuki GSX-R1000)+8Lap(リタイア)
86A.バドビーニグリッリーニ・レーシング・チーム(Kawasaki ZX-10R)0Laps(1周できず)
35R.デ・ロサAlthea BMWレーシングチーム(BMW S1000 RR)0Laps(1周できず)


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