1年目でタイトル獲得! 広島スキッベ監督が選手ら労う「自分たちの限界を超えるようなパフォーマンス」

2022年10月22日(土)21時15分 サッカーキング

広島をリーグ杯初優勝に導いたスキッベ監督 [写真]=兼子愼一郎

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 サンフレッチェ広島のミヒャエル・スキッベ監督が、22日に行われたJリーグYBCルヴァンカップ決勝セレッソ大阪戦を振り返った。

 後半序盤に先制を許す苦しい展開となったものの、79分に相手が退場者を出すと、後半アディショナルタイム6分にピエロス・ソティリウのPKで追いつき、後半AT11分にコーナーキックからソティリウが劇的な逆転ゴールを記録。2−1の勝利で悲願のリーグカップ初優勝を果たした。

 スキッベ監督は試合を総括して次のようにコメント。対戦相手のC大阪を称えるとともに、カップ優勝の喜びを噛み締めた。

「セレッソは再び自分たちを苦しめる素晴らしいパフォーマンスでした。前半は特に苦しみました。勝負の世界であり、セレッソも勝利に値してもおかしくないと思います。後半はアンラッキーなゴールを許しましたが、そこから素晴らしいパフォーマンスを見せることができました。そこからの展開が、今日の勝利を決定付けました。自分たちの限界を超えるようなパフォーマンスを見せてくれました。やっとサンフレッチェがカップを広島に持って帰れることを嬉しく思います」

 天皇杯を逃してから1週間後にタイトル獲得。「選手たちは天皇杯から2日くらいは沈んでいましたが、敗戦を受け入れて、いいトレーニングができました。(今季)セレッソには全て勝っていますが、全敗していてもおかしくないと思います」と選手たちを称えた。さらに、就任1年目での成功はスタッフによる努力の賜物だと感謝した。

「自分たちのコーチ陣が素晴らしかったです。(合流まで)2カ月遅れましたが、それまでにいい準備ができていました。チームがまとまることまで持っていけていた。コーチ陣を褒めたいと思います。どのカップ戦でもBチームで臨んだことはありませんでした。全てのリーグ戦、カップ戦が重要だと思って取り組んでいました」

 広島にとっては、21日に急逝したクラブOBの工藤壮人氏へ捧げる勝利ともなった。スキッベ監督は、「非常に辛いことです。若くして亡くなってしまったことは残念です。サンフレッチェとして彼の家族にお悔やみ申し上げます。ここまでサンフレッチェで約1年働いていますが、常にそばにいるクラブです」と、工藤氏へ哀悼の意を表した。

 残すはリーグ戦の2試合。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)での浦和レッズの成績にも左右されるが、来季ACL出場権獲得の可能性を残すなか、29日にホームで北海道コンサドーレ札幌、11月5日に敵地でサガン鳥栖と対戦する。スキッベ監督はシーズン最終盤、そして来季に向けた意気込みを次のように示している。

「今季終わったわけではなく、あと2試合残っています。セレッソ、FC東京との3位争いがある。その中で分析して自信過剰になることなく、守備の安定と攻撃のクリエティブを出したいです。上がっていくことより上位を保つことの方が難しく、来年も魅力的で成功するサッカーを目指していきたいです。今までドイツ、トルコ、スイスでやってきましたが、これだけ差がないのは初めて。先週体感しましたが2部でもレベルを保てています」

サッカーキング

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