注目のセリエA上位対決はユヴェントスに軍配! ロカテッリの決勝弾でミランを下す

2023年10月23日(月)7時7分 サッカーキング

決勝ゴールを決めたロカテッリ(中央) [写真]=Getty Images

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 セリエA第9節が22日に行われ、ミランとユヴェントスが対戦した。

 前節終了時点でミランは7勝1敗と好調をキープ。9月16日に行われたセリエA第4節では、当時共に3連勝中だったインテルとのミラノ・ダービーで1−5とショッキングな敗北を喫したが、同試合を除くと全試合で白星を飾っている。対するユヴェントスも5勝2分1敗と好成績を残しており、前節終えた段階でミラン、インテルに次ぐ3位につけている。両チーム悪くない状態で、インターナショナルマッチウィーク明けの初陣を迎えた。

 ミランは正守護神のマイク・メニャンが出場停止、第2GKのマルコ・スポルティエッロが負傷中のため、ゴールマウスを守るのは現在40歳のアントニオ・ミランテとなっている。ミランテにとって、先発で公式戦のピッチに立つのはローマ在籍時の2020−21シーズン以来のこととなった。フィカヨ・トモリ、ラファエル・レオン、オリヴィエ・ジルーらの主力もスターティングメンバーに並んだ。一方、ユヴェントスはグレイソン・ブレーメル、フィリップ・コスティッチ、アドリアン・ラビオらが先発に名を連ねている。攻撃陣の主力、フェデリコ・キエーザやドゥシャン・ヴラホヴィッチらはコンディションが万全ではなく、ベンチから出番を待つ。

 試合は立ち上がりからホームチームが良い形でゴールに迫るシーンを作る。6分にタイアニ・ランデルスがミドルシュートを放つも、ここは枠の外へ。14分にはR・レオンが左サイドをドリブルで持ち運び、右足でクロスボールを送ると、ボックス内で待っていたジルーがボールを収める。反転から左足フィニッシュまで持ち込むも、シュートはわずかにポスト右へと外れた。

 対するユヴェントスは23分、フリーキックのこぼれ球を拾ったコスティッチが左足を振り抜くも、低い弾道の一撃は枠を捉えきれない。34分にはペナルティエリア左に走り込んでコスティッチからのスルーパスを引き出したラビオがダイレクトで狙ったが、シュートはまたもポスト右へと外れている。

 拮抗した展開の中、40分にはこの試合の行方を左右する出来事が発生。ユヴェントスは自陣右サイドで粘ったティモシー・ウェアが縦へ繋ぐと、モイーズ・キーンがこのボールに反応。巧みなファーストタッチで背後へ持ち出そうとすると、マリック・チャウに倒されて笛が鳴る。レフェリーはこのチャウのプレーに対してレッドカードを提示し、ミランはアディショナルタイムも含めて残り50分間以上、数的不利での戦いを強いられることとなった。

 スコアレスで後半に折り返すと、63分に均衡が破れる。ユヴェントスは自陣から細かくボールを繋いで前進していくと、左サイド開いた位置でボールを持ったアンドレア・カンビアーゾからウェアがボールを回収。右へ繋ぐと、待っていたマヌエル・ロカテッリが迷わず右足を振り抜く。強烈なシュートはディフレクションしてゴールに吸い込まれ、ユヴェントスが先手を取った。

 まずは同点に追いつくために1点が欲しいミランだったが、なかなか効果的にゴール前までボールを運んでいくことができない。フィニッシュまで持ち込むシーンが限定されると、反対にユヴェントスは試合を決めるために追加点を狙いにいく。86分にはペナルティエリア手前でルーズボールを拾ったヴラホヴィッチがミドルシュートを放ったが、ここはGKミランテのビッグセーブに阻まれる。後半アディショナルタイムにはカンビアーゾのミドルシュートがGKミランテに弾き出されると、ヴラホヴィッチが反応。ダイレクトで押し込もうとしたが、再びGKミランテが立ちはだかった。

 試合はこのままタイムアップ。ミランはセリエAで5試合ぶりの黒星を喫する形となり、ホームゲームでは今季初の敗戦となった。一方のユヴェントスはミランとの勝ち点を「1」まで縮めることに成功。今節を既に消化したインテルが再び首位に浮上したが、依然として上位陣は混戦模様となっている。

 この後、ミランは25日にチャンピオンズリーグ(CL)のパリ・サンジェルマン(PSG)戦を挟んで、次節のセリエAでは29日に敵地でナポリと対戦する。一方、ユヴェントスは次節のセリエAで28日にヴェローナをホームに迎える予定だ。

【スコア】
ミラン 0−1 ユヴェントス

【得点者】
0−1 63分 マヌエル・ロカテッリ(ユヴェントス)

サッカーキング

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