Jリーグが仙台への懲罰決定…サポーターの威嚇行為&元社員の不正行為に合計1000万円の罰金

2023年10月27日(金)15時40分 サッカーキング

JFAがベガルタ仙台に対する処分内容を発表

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 Jリーグは27日、ベガルタ仙台に対する懲罰内容を発表した。

 仙台を巡っては、今年6月11日に本拠地『ユアテックスタジアム仙台』にて開催されたジュビロ磐田戦の終了後、同スタジアムの駐車場にて100名を超える仙台サポーターが試合中に磐田の選手が行ったゴールパフォーマンスを不満とし立入禁止区域に侵入。30分以上に渡って罵声を浴びせ威嚇しながら、磐田の選手らが乗車したバスを取り囲むといった事態が発生した。この影響でチームバスの出発が遅延し、関係者・業者の車両の出入り、および業務に影響が出る事象が発生したことが伝えられている。その後、クラブはこの事案に関与したサポーター22名に対し、無期限の入場禁止処分を科した。

 また、同クラブは7月20日、2015年12月から2023年6月までの期間にクラブの元社員が、顧客からチケット等の代金として受領した現金及び顧客に販売するためクラブから交付を受けたチケット等合計約1100万円分を着服し横領していたことを発表。当該者を7月19日付けで解雇し、被害額を一括で全額弁済を受けたこと、刑事告訴を行わない方針であることを併せて明らかにした。

 これら2つの事案に関し、Jリーグは仙台にそれぞれ罰金500万円とけん責処分を科したことを発表。それぞれの事案の懲罰理由については以下の通り。

事案1(一部サポーターによる威嚇行為)
▼懲罰内容
罰金500万円、けん責(始末書をとり、将来を戒める)

▼懲罰理由
ホームクラブとして、サポーターによる秩序を損なう行為が発生している状況を知りながら、サポーターを説得する等の適切な対応をとらないまま、本事案を引き起こしており、Jリーグ規約第51条第1項各号〔Jクラブの責任〕に定める「試合の前後および試合中において、Jクラブ関係者、観客その他ホームスタジアムに存在するすべての者の安全を確保する義務」、「試合の前後および試合中において、観客にホームスタジアムおよびその周辺において秩序ある適切な態度を保持させる義務」ならびに「これらの義務の遂行を妨げる観客等に対して、その入場を制限しまたは即刻退去させる等、適切な措置を講ずる義務」に明らかに違反した

事案2(元社員による着服・横領)
▼懲罰内容
罰金500万円、けん責(始末書をとり、将来を戒める)

▼懲罰理由
本事案はJリーグの信用を毀損する犯罪行為であり、Jリーグ規約第3条第2項及び第3項に違反する行為であるところ、元社員は、本件着服により未収金となったチケット代金等につき、当該顧客又は他の顧客から入金されたスポンサー料等に含まれているなどと不自然な説明をして未収金の消込処理をさせ着服行為を隠蔽していたが、顧客らに確認すればその説明が虚偽であることが容易に判明するのに、漫然不自然な説明を看過して長期間にわたり多額の着服行為を放置してきたもので、その過失は明らかであり、同第146条(両罰規定)によりクラブも責任を免れない。また、内部統制の不備により多額の経済的損失を被ったクラブの経営は、同第26条第1項の規定する健全経営義務に違反し、同第3条第1項に違反する

サッカーキング

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