“キス騒動”のスペイン連盟前会長、3年間のサッカー関連活動禁止処分に…FIFAが正式発表

2023年10月31日(火)15時6分 サッカーキング

スペイン連盟会長時代のルビアレス氏 [写真]=Getty Images

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 国際サッカー連盟(FIFA)は30日、スペインサッカー連盟(RFEF)の前会長ルイス・ルビアレス氏に対し、3年間の活動禁止処分を科したことを発表した。

 事の発端となったのは、今夏に開催されたFIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023の表彰式での出来事。同大会で記念すべき初優勝を果たしたスペイン女子代表の選手たちを祝福していたルビアレス前会長は、ジェニファー・エルモソに対し両手で顔を掴み唇にキスをするという行為に及んだ。この不適切な行動に対して国内外で批判が殺到し、エルモソ自身も公式SNS等で同意なしでのキスだったことを強調。男女問わずスペイン代表選手の多くがエルモソへの連帯を示すとともに、一部の選手は代表活動のボイコットを表明するなどスペイン国内で大問題に発展した。

 当初は自身への批判を「偽りのフェミニズム」と表現するなど反省の色を全く見せず、RFEF会長職の辞任も頑なに拒んでいたルビアレス氏。しかし、FIFAから90日間の資格停止処分を受けたことや、エルモソから性的暴行の疑いで告訴されたことなどを受け、現地時間9月10日付でRFEF会長職からの辞任を発表。その後もRFEFの広報部門の職員に対して虚偽の証言を強要した疑いが浮上するなど、引き続き調査対象になっているという。

 そして現地時間30日、FIFA規律委員会は同組織の規律第13条に抵触したとして、ルビアレス氏に対して国内および国際レベルでのサッカー関連活動を3年間禁止する処分を科したことを発表した。なお、ルビアレス氏にはFIFAの上訴委員会への不服申し立ての権利が与えられているが、イギリスメディア『BBC』が報じたところによると、同氏はすでに権利の行使を表明しているとのこと。自身のSNS上で「正義が果たされ、真実が明らかになるよう、最後の手段を使うつもりだ」との声明を発表しているとう。

 FIFAはルビアレス氏への処分内容と併せて「すべての人々の誠実さを尊重、保護し、品行方正の基本的ルールが遵守されるようにするという絶対的な意志を改めて表明する」と発表した。

サッカーキング

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