ついに4気筒ターボも。伝統と革新を両立した4代目『ジープ・ラングラー』登場

2018年11月6日(火)14時9分 AUTOSPORT web

 単なるSUVではなくクロスカントリー4×4の雄として、その伝統を継承し進化させ、唯一無二の存在感を残しつつ、実用性、居住性、乗り心地などのクオリティを大きく向上させた本格オフローダー『ジープ・ラングラー』が、11年ぶりのフルチェンジを敢行し4代目に。10月25日の発表を経て、日本市場では11月23日からの発売が予定されている。


 今回のフルモデルチェンジでもジープ伝統のストロングポイントは不変とし、ラングラーが長年にわたり継承してきた伝統のスタイリングや独自の世界観をキープ。その上で、走破性能や現代のSUVに求められる快適性、安全性、そして燃費性能を大幅に向上させる取り組みが行われた。


 日本市場に導入されるラインアップは、新設計の2リッター直列4気筒直噴ターボエンジンを搭載する4ドアの“”Unlimited Sport”と、改良型3.6リッターV6自然吸気エンジンを搭載する4ドアの“Unlimited Sahara Launch Edition”、そして同3.6リッターV6搭載の2ドア“Sport”(受注生産)の3グレードで構成される。


 注目のエクステリアは、ラングラーのルーツである1955年に誕生した民間用ジープ『CJ-5』のデザインを色濃く反映したものとなり、ヘッドライトの内側が7スロットグリルにまで食い込んだデザインや、台形のフロントフェイシアがその面影を伝える伝統のスタイリングが維持された。


 それでいてヘッドライトおよびフォグライト、テールランプ、デイタイムランニングライトのすべてをLED化し、ラングラー史上初のLEDライト搭載モデルという革新性も同居する4代目は、ボディパネルも軽量かつ高強度の素材で構成。


 ドアパネルやフェンダー、ウインドシールドフレームにはアルミニウムを、スイングゲートの骨格部分や内側パネルにはマグネシウムを用いることで、車両重量の大幅な軽量化を実現している。


 インテリアもまた『CJシリーズ』を彷彿させるデザインとなり、水平基調のダッシュボードを採用。その上でApple CarPlay、Android Autoに対応した最新世代のUconnectを全車に搭載し、SportとUnlimited Sportには7インチの大型ラジオディスプレイを、Unlimited Sahara Launch Editionには8.4インチナビゲーションシステムが装備された。

4代目も、ラングラーのルーツである1955年に誕生した民間用ジープ『CJ-5』のデザインを色濃く反映したものに
同時に、灯火類はすべてLEDに置き換えられるなど、細部のモダナイズ化も図られた
ジープの証とも言える”トレイル・レイテッド”のバッジも、当然全車に装備される


 その室内空間はホイールベースの延長により居住スペースが拡大した上に、後席のシートバック形状や角度が最適化された結果、居住快適性が大幅に向上。またドア機構には乗降時にドアから手を離しても一定の位置でホールドするストッパー(ドアブレーキ)を採用し、より快適な乗降を可能としている。


 さらに現代的なプッシュボタン・エンジンスターターや、ドアノブに触れるだけで施錠開錠が出来るキーレスEnter’N Go機能、テレスコピック付きのステアリングホイール、フルカラー7インチマルチビューディスプレイなど、ラングラーとして初めてとなる数多くの装備を採用し、利便性や快適性を大きく向上させている。


 また4ドアのUnlimited Sportに搭載される新設計の2リッター直列4気筒直噴ターボは、ツインスクロール式ターボチャージャーをシリンダーヘッドに直接取り付けることで流路を短縮。暖気性能や排気ガスの低減とともに耐久性の向上にも寄与する設計となっている。


 一方の改良型3.6リッターV6ユニットも、インテークバルブのリフト量を2段階に変化させる2ステージバリアブル・インテーク・バルブリフト機構を採用し、高効率な8速ATを組み合わせることで従来モデルに比べて燃費も23%向上。ともに伝統のレギュラーガソリン仕様とし、高い経済性も維持している。


 そしてジープの生命線とも言える4×4システムにも改良の手が入り、従来のパートタイム4×4に加えラングラー史上初となるフルタイムオンデマンド4×4システムを全車に採用。このシステムは“4H AUTO”モードを新たに備え、路面や天候状況に応じて駆動力を自動的に前後配分することで、オンロードでの快適性が飛躍的に向上している。


 また、主戦場となるオフロードでは“4H”または“4L”のパートタイムモードに切り替えることで、センターデフのロックが可能となり、強力なトラクションを発揮する。


 この新型『ジープ・ラングラー』の価格構成は、受注生産となる3.6リッターV6搭載の2ドアSportが459万円、量販モデルと見込まれる4ドアの2リッター直列4気筒直ターボエンジン搭載Unlimited Sportが494万円。そして通常ではオプション設定となるレザーシート、フロントシートヒーター、ヒーテッドステアリングホイール、革巻きシフトノブを標準装備した発売記念仕様車Unlimited Sahara Launch Editionが530万円となっている。

272PS/400Nmの新開発2リッター4気筒直噴ターボも、伝統に従いレギュラー仕様に
水平基調のダッシュボードを採用し、Apple CarPlay、Android Autoに対応した最新世代のUconnectを全車に搭載
インテリアカラーはブラックか、ヘリテージタンか、2色から選択可能となっている

公式サイト:https://www.jeep-japan.com/wrangler-jl.html


AUTOSPORT web

「ジープ」をもっと詳しく

「ジープ」のニュース

「ジープ」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ