原巨人 資金は潤沢ながら「誤算続き」のFA戦線「全舞台裏」

2022年11月8日(火)12時16分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 今季4位と5年ぶりのBクラスに沈んだ巨人はオフに入って、久々に大々的なFA補強に乗り出すといわれていた。

 原監督も前向きな姿勢を見せていたが、すでに「計算違い」も多く生じているようだ。

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 獲得候補と見られていたのは阪神・西勇輝投手(31)もいるが、このたび残留が決まったという。

 「今季も巨人戦で完封勝利をあげるなど巨人キラーで知られています。移籍が実現すれば、大きな戦力になると見られていました」(放送関係者)

 西勇の今季巨人戦の対戦成績は4試合に先発し、1完封を含む2勝1敗、防御率・0・90と無類の強さを発揮した。残留となれば、来季以降もやっかいな敵となりそうだ。

 ほかにも補強ポイントとしてあがっていたのは、あの大型内野手の存在もあった。

 「楽天の浅村です。強打の内野手は補強ポイントでもあり、調査を進めていたといわれています」(同)

 先に楽天残留が決まった浅村といえば、セカンドが本職。獲得できれば、今季3度の故障離脱など衰えが目立ってきた坂本をコンバートし、遊撃ポジションに吉川をあてる構想も実現できただけに、こちらもアテが外れた形だ。

 ほかにも勝負強い打撃で知られるロッテの中村奨吾内野手も残留、こちらも補強ポイントである左投手の楽天・辛島、中日・松葉なども続々残留を決めている。

 今オフのFA戦線に関してはこんな声もある。

 「例年になく豊作と事前にはいわれてましたが、いざフタを開けてみると予想以上に多くの選手が残留を選んでいる。一つには体制の変化もある。指揮官が替わったことでこれまで使われなかった選手も違った起用になるのはよくあること。チームの雰囲気もがらっと変わることで、好循環を期待して残留する選手も多いのではないか」(球界関係者)

 実際にFA権を獲得し、残留を発表した広島・西川も決め手となったのは新井新監督からの言葉だったとも明かしている。

 一方、巨人も西武からFA宣言した強打の捕手、森友哉選手を始め、レンジャーズ3Aから自由契約となった有原航平投手の獲得を狙うなど、様々な方向からチームの底上げを図るつもりでいる。

 今季は投打ともにほころびが目立ったシーズンとなった。常勝軍団に3年連続V逸の屈辱は許されない。「勝利至上主義」を掲げる勝負の2023シーズンに向け、原巨人はどんな補強を行うのか。オフの動きにも引き続き注目が集まりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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