【動画】山野哲也らが挑んだ“世界一のMX-5使い”への道。「世界との壁の厚さを感じた」

2017年11月9日(木)14時19分 AUTOSPORT web

 10月13〜14日、アメリカ・カリフォルニア州のマツダ・レースウェイ・ラグナセカで開催された『2017グローバル・マツダMX-5カップ・チャレンジ(GMCチャレンジ)』の記録映像が公開されている。


 グローバル・マツダMX-5カップは、世界統一ルール、同一規格のマツダMX-5(日本名:ロードスター)のレース仕様車を使って行われるワンメイクレース。マツダUSAモータースポーツ主導のもと、2016年にアメリカでスタートし、2017年からは日本でもグローバル・マツダMX-5カップ・ジャパン(GMCJ)として開幕している。


 そんなグローバルMX-5カップの世界一決定戦となるGMCチャレンジがラグナセカで開催。アメリカや日本、ヨーロッパなど各地域のチャンピオンが一同に介し、世界一のMX-5使いの座を賭けたレースが行われ、日本からはGMCJチャンピオンとなった山野哲也と、メディア枠として最高成績をおさめた大井貴之が出場した。

GMCチャレンジに出場した山野哲也


 各45分の2レース制で行われた第1レース。予選16番手の山野はスタートと同時に次々とマシンをパスしていく。13番手スタートの大井を3コーナーでパスし、1周目終了までに11番手に浮上する追い上げをみせる。


 しかしレース終盤、ペースが落ちた山野は1台に交わされ12位でフィニッシュした。大井はライバルと好バトルを演じながら16位でレースを終えている。


 トップ争いは5台によるバトルが展開。アメリカ代表のパトリック・ギャラガーがトップチェッカーを受けるも、ペナルティにより2位に降格。同じくアメリカ代表のマット・グレッシが繰り上がりで優勝を飾った。


 第2レースは波乱の幕開けとなる。混戦のなかコースアウトしたマシンが復帰した際に大井のマシンと接触しスピン。そのまま山野のマシンにも接触し、ふたりはマシンにダメージを負ってしまう。山野はなんとか走行を続け11位フィニッシュ、大井はピットでマシンの応急処置を施し、6周遅れの16位で完走した。


 第1レースはペナルティで惜しくも2位となったギャラガーは、第2レースの最終ラップまでトップ争いを展開しながら優勝。この結果、グローバルMX-5カップの世界チャンピオンに輝いた。


 ギャラガーは「(ペナルティを受けた)第1レースが終わったときは総合優勝を諦めかけた。しかし、チームのおかげで優勝を手にすることができた」と喜びを語っている。


「賞金を何に使うかは決めていないが、来シーズンの参戦計画が楽になったことは間違いない。本当は少し遊びたいけどね……」


 レース1で好走をみせた山野は「世界の壁が厚いのを実感しました。しかし、歴代MX-5カップチャンピオンやインディライツのチャンピオンなどこのアメリカで活躍する強豪ドライバー達と共に戦えたこと、日本代表としてこの地に立てたことを誇りに思います。とっても良い経験となりました」と振り返る。


「決勝では順位を大きく上げることができ、自分への収穫になったと思います。とても楽しい週末でした」


 ラグナセカの走行経験をもつ大井は「レース出場は今回が初めてです。とても難易度の高いコースで、自分のドライビングスタイルとセットアップを合わせるのに苦労しました」と語る。

第2レースでは「これまでの記憶にないようなダメージ」を負った大井貴之


「おまけに、第2レースでは混乱に巻き込まれ、これまでに記憶がないほどクルマにダメージを負ってしまいました。幸い走行性能に問題がなかったので再スタートしましたが、挽回は難しかったです。いいところを見せられないまま終わってしまいましたが、チャンスがあればまたチャレンジしてみたいです」


 毎戦激しいバトルが展開されるグローバル・マツダMX-5カップに2018年シーズンも注目が集まる。

出場した全19名のドライバーによる集合写真


■『グローバル・マツダMX-5カップ・チャレンジ』ダイジェスト動画



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