「体格が問題になるはずがない」NPB助っ人たちが米紙に語った山本由伸の“リアル評”「すぐにアメリカで通用する」

2023年11月10日(金)18時0分 ココカラネクスト

日本球界のタイトルを総なめにした山本。そのポテンシャルはメジャーを知る助っ人たちも舌を巻く。(C)Getty Images

 現地時間11月2日に今オフのFA(フリーエージェント)選手たちが公示された米球界はメジャーリーグ球団の補強を巡る様々な情報が錯そう。あらゆるニュースが人々の見聞を広めている。

 多くのスター選手たちの名前が見出しに踊っている。そのなかで小さくない注目を集めているのが、今オフにオリックスからのポスティングが正式決定した山本由伸だ。

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 NPBで史上初の3年連続投手4冠の偉業をやってのけた若武者は、すでに多くのメジャー関係者たちの垂涎の的となっており、契約金は2億1100万ドル(約317億8000万円)に達するとも見られている。

 期待が天井知らずで高まっている。一方で懸念を示す関係者もゼロではない。米紙『New York Post』のジョエル・シャーマン記者は「ヤマモトが本当に大金に値する選手なのかは疑問がある」としたスカウトマンの見解として、178センチ、80キロという小柄な体躯がメジャーで長く活躍するには厳しいのではないかと指摘した。

 たしかにメジャーリーグには小柄な選手は決して多くはない。「身体のサイズを理由に獲得を躊躇するチームが出てくるかもしれない」と伝えたMLB公式サイトは23年シーズンのMLBで身長が178cm以下だった投手はマーカス・ストローマンとソニー・グレイの2人のみと指摘。さらに189人中100人以上の投手が190cm以上の身長を記録していた強調する。

 一連のデータを見ると、山本に不安を覚えなくもない。がしかし、日本球界で彼の凄みを目の当たりにしている“元メジャーリーガー”たちは、メジャーという異次元の舞台での成功に太鼓判を押す。複数のNPB助っ人が『New York Post』の取材に応えた。

 まず、「まったくサイズは気にならない。彼は特別な男だ」と語ったオリックスのフランク・シュウィンデルは、山本の特徴をこうも続けている。

「ヤマモトは毎日ウェイトルームで一番のウェイトを持ち上げるし、その柔軟性も今まで見た中で一番の選手かもしれない。彼が調整の一環として取り入れている遠投ではセンターからポールまでほとんどノンステップで投げるのを見たこともあるよ。彼の身体は本当に強い。だから、体格が問題になるはずがない。とにかくクレイジーなんだ」

 さらに実際に対峙した経験者も山本の成功を断言する。「彼は間違いなくアメリカで大成する」と語ったのは、ロイヤルズで3年間のメジャー経験がある広島のライアン・マクブルームだ。

「実際のところ、彼の投球スタイルは日本式じゃないんだ。どちらかというとアメリカよりのスタイルだと思う。全部が厄介なボールなんだ。速球はしっかりとしているし、変化球も手強い。とにかく全てが鋭いんだ。まさに電光石火のようさ。ヤマモトならすぐにでもアメリカでも通用するよ」

 メジャー経験もある現役選手たちが称賛する山本。一部で語られるサイズの懸念も大きな問題とはならないのかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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