“当然”のシルバースラッガー受賞に見た大谷翔平の異能 投手なのに「打者のベストナイン」に入る凄まじさ

2023年11月10日(金)17時30分 ココカラネクスト

シルバースラッガー賞を受賞した大谷。彼のポテンシャルはつくづく恐ろしい。(C)Getty Images

 エンゼルスからFAとなっている大谷翔平は、オフシーズンも球界に話題を提供し続けている。現地時間11月9日にはシルバースラッガー賞を「アメリカン・リーグの指名打者部門」で2年ぶりに受賞した。

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 もっとも、当然の“戴冠”ではあった。

 今季の大谷は8月に右肘側副靭帯の損傷と右脇腹痛によってシーズンの早期離脱こそ余儀なくされたが、開幕から怒涛の打撃を披露。最終的に打率.304、95打点、出塁率.412、長打率.654、OPS1.066を記録。さらに本塁打数は44をマークし、日本人メジャーリーガー史上初となるリーグ本塁打王のタイトルを獲得した。

 何よりも凄いのは、先発ローテーションを守る投手が「DH」としてシルバースラッガーに、ふたたび輝いたという事実だ。

 先述のスタッツはいずれも一線級のスラッガーが残したように思えるものばかり。さらに今季の敬遠数は、ナショナル・リーグの本塁打王に輝いたマット・オルソン(8)を超える両リーグ2番目の21個も記録。相手バッテリーからの警戒は、およそ投手に対するそれではなかった。

 無論、今季のア・リーグの指名打者部門にライバルがいなかったわけではない。アストロズの主砲ヨーダン・アルバレスなど多士済々だった。さらに言えば、初受賞となった21年よりも世間には、二刀流に慣れてしまったせいか、よりハイレベルなパフォーマンスを求める向きもあった。

 そんな逆風を押しのけ、「投手・大谷」が選ばれたのは、過去3年間にほぼ休みなく二刀流をやり遂げてきた功績が認められた証とも言えるのではないだろうか。

 今季は投手としても10勝、防御率3.14、WHIP1.06とエース級の数字を残した。それだけの結果を出しながら、各チームの監督とコーチの投票で決まる「打者のベストナイン」に当たり前のように選出されたのだ。大谷はつくづく恐ろしい選手である。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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