トッテナム、壮絶な打ち合い制して逆転勝利！　リーズに3度追いつきベンタンクールが決勝弾

　プレミアリーグ第16節が12日に行われ、トッテナムとリーズが対戦した。

　主力にケガ人が相次いでいる影響もあり、プレミアリーグ直近4試合で3敗と失速気味のトッテナム。今節はデヤン・クルゼフスキとリチャーリソンが先発に復帰したが、またしても緩い立ち上がりとなり、10分にリーズの先制点を許してしまう。自陣中央でピエール・エミール・ホイビュアがブレンダン・アーロンソンに入れ替わられ、アーロンソンのパスを受けたクリセンシオ・サマーフィルの巧みなファーストタッチにエメルソンとエリック・ダイアーが翻弄される。ダイアーは必死に食らいついたがシュートに持ち込まれ、サマーフィルのプレミアリーグ4試合連続ゴールを許した。

　25分、トッテナムが試合を振り出しに戻す。左コーナーキックからイヴァン・ペリシッチがゴールに向かうインスイングのボールを供給。リチャーリソンらのプレッシャーを受けた相手GKイラン・メリエはかき出すのが精一杯となり、こぼれ球を回収したハリー・ケインが右足でゴールに突き刺した。

　しかし、43分にリーズがセットプレーの流れで勝ち越しゴールを獲得する。味方が相手のクリアを跳ね返すと、ラスムス・クリステンセンが頭でつなぎ、相手DFの背後に抜け出したロドリゴがボールの落ち際に合わせて左足一閃。相手GKウーゴ・ロリスは反応したものの、ボールの勢いが勝ってゴールに吸い込まれた。試合はリーズの1点リードで折り返す。

　51分、トッテナムが再び追いつく。右からクルゼフスキが折り返したボールに合わせたケインのシュートは相手にブロックされたが、こぼれ球にペナルティエリアの外にいたベン・デイヴィスが反応。左足から放たれた鋭い一撃は、相手DFにも当たってゴールに吸い込まれた。

　一進一退の攻防が続くなか、76分にリーズが再び勝ち越しに成功する。ピッチ中央でのボール奪取から素早くボールをつなぎ、前線のロドリゴにボールが渡る。ロドリゴはペナルティエリア左で左足を振り抜いてゴール右下へと突き刺した。ロドリゴは今季9点目となった。

　しかし81分、トッテナムがまたしても大スコアに戻す。右サイドからマット・ドハーティが送ったクロスは相手にクリアされるが、ペナルティエリア中央でロドリゴ・ベンタンクールがこぼれ球を回収。右足を振り抜いてゴールに突き刺した。

　さらに83分、トッテナムがついに逆転成功。ダビンソン・サンチェスが右サイドから斜めのパスを差し込み、ケインがワンタッチではたいてクルゼフスキを走らせる。右サイド深い位置まで運んだクルゼフスキがグラウンダーで折り返し、ゴール前に飛び込んだベンタンクールが合わせて押し込んだ。

　87分にはトッテナムに追い風が吹く。タイラー・アダムズが2枚目のイエローカードで退場となり、リーズは残り時間を10人で戦うことになった。

　試合はこのまま終了し、トッテナムが4−3で勝利した。トッテナムは2試合ぶり白星、リーズは3試合ぶり黒星となった。次節はFIFAワールドカップカタール2022中断明けに行われ、トッテナムは12月26日にブレントフォード、リーズは同28日にマンチェスター・Cと対戦する。

【スコア】
トッテナム　4−3　リーズ

【得点者】
0−1　10分　クリセンシオ・サマーフィル（リーズ）
1−1　25分　ハリー・ケイン（トッテナム）
1−2　43分　ロドリゴ（リーズ）
2−2　51分　ベン・デイヴィス（トッテナム）
2−3　76分　ロドリゴ（リーズ）
3−3　81分　ロドリゴ・ベンタンクール（トッテナム）
4−3　83分　ロドリゴ・ベンタンクール（トッテナム）