欧州遠征で見えた課題と収穫…吉田麻也「チャンスを生かすか殺すかで決まる」

2017年11月15日(水)13時7分 サッカーキング

ベルギー戦にフル出場したDF吉田麻也 [写真]=新井賢一

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 日本代表は14日、国際親善試合でベルギー代表と対戦し、0−1で敗れた。試合後にミックスゾーンで取材に応じたDF吉田麻也(サウサンプトン)が、今回の欧州遠征で得た収穫と、浮き彫りになった課題について語った。

 日本はベルギーに対して高い位置からのプレスや体を張ったディフェンスで応戦し、吉田が試合前に「0−0の時間をできるだけ長くしたい」と話していた通りの展開に持ち込んだ。しかし、72分にMFナセル・シャドリのドリブル突破から最後はFWロメル・ルカクに決められ、敗戦を喫した。

 早い時間にゴールを許してそのまま崩れたブラジル戦からは改善が見られた。ただ、「守備の面ではうまくいった部分が多かった」からこそ、一瞬の油断が生まれたのかもしれない。吉田は失点シーンをこう振り返る。

「一瞬、本当に気を抜いてしまったんじゃないかなと。全員がね。誰か1人だけじゃなくて、中盤も後ろも一瞬、気を緩めてしまったがゆえに、中に入られてしまった。本来だったら外に追い込むべきだったと思うんですけど。ボックスに入った後はノーチャンスだったと思います。その前で止めるべきでした」

“その一瞬”で生まれたチャンスを、世界トップレベルの強豪は見逃さない。逆に、日本がさらに成長するための課題はそこにある。

「結局、ワンチャンスをモノにする差、というのが顕著に出てしまった。決めるところをしっかり決める選手が、やっぱりあのチームにはいる。これを『善戦した』っていうだけで終わりにせずに、もう一個、二個足りないということを理解して前に進んでいかないといけないなと思います」

 ただ、その課題が浮き彫りになったことと、選手がそれを肌で感じることができたことは大きな収穫だ。

「一つのミス、一つのチャンスを生かすか殺すかで勝敗が分かれてしまう。上に行けば行くほどそういう細かいディテールが顕著に結果につながるんだっていうのを、僕も含めて多くの選手が学んだと思います」

 次に海外組を含めた日本代表が集まるのは来年3月となる。「このままだったらまだまだ足りない」。吉田は、自分自身とチームメイトにさらなる成長を求めた。

「各自が自分のチームに持ち帰って課題を克服できるかどうか。3月までにどこまでレベルアップできるか。もう時間はないですけど、そこを突き詰めていくだけじゃないかなと思います。僕自身も」

サッカーキング

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