早稲田大、「箱根路3位以内」達成のカギは主力の走り…花田勝彦監督「地力は上がってきた」
2024年11月15日(金)11時50分 読売新聞
第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)が来年1月2、3日に行われる。国学院大が10月の出雲全日本大学選抜駅伝で2度目の優勝、今月の全日本大学駅伝では初制覇を果たし、箱根でも初の頂点を射程に捉えた。駒大が両駅伝で2位、前回の箱根を制した青学大はいずれも3位だった。ここまでの戦いぶりから、3強を中心とした有力校の戦力を分析する。
出雲6位、全日本5位
早大は3大駅伝3位以内を目標とし、出雲は6位、全日本は5位。ラストチャンスの箱根路に向け、花田勝彦監督は「(チーム全体の)地力は上がってきた」と語る。
出雲は1区山口智規(3年)、2区伊藤大志(4年)の主力が区間12、10位とつまずいたが、5区長屋匡起、6区工藤慎作の2年生コンビの快走で6位に入った。
全日本では2区山口智、4区伊藤大が、共に区間5位と奮起して流れを作った。5区のルーキー山口竣平、8区工藤はそれぞれ区間3位と躍動し、チームの浮上に貢献した。花田監督は全体の底上げに手応えを感じつつ「主力が区間3位以内ならもっと上に行ける」と、さらなる奮起を求める。
「全日本で立て直せた。うまく勢いに乗れる」と伊藤大。主力がチームを引っ張り、全員で食らいつくレースができれば、3強の背中も見えてくる。(今井恵太)