国学院大・前田康弘監督、大学駅伝3冠へ「可能性秘めている」…箱根路初Vのハードルは「山」

2024年11月15日(金)10時59分 読売新聞

全日本大学駅伝で初優勝した国学院大アンカーの上原琉翔=武藤要撮影

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 第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)が来年1月2、3日に行われる。国学院大が10月の出雲全日本大学選抜駅伝で2度目の優勝、今月の全日本大学駅伝では初制覇を果たし、箱根でも初の頂点を射程に捉えた。駒大が両駅伝で2位、前回の箱根を制した青学大はいずれも3位だった。ここまでの戦いぶりから、3強を中心とした有力校の戦力を分析する。

エース平林清澄、初マラソンで日本最速

 「歴史を変える挑戦」をスローガンに掲げた今季、出雲と全日本を制して2冠を達成した国学院大。最大目標に定めた初の箱根総合優勝も十分狙える陣容が整ってきた。

 2月に初マラソン日本最高記録2時間6分18秒を樹立した平林清澄主将(4年)は、出雲の最終6区で区間賞、全日本では7区2位と、主要区間でしっかり役割を果たした。エースの活躍を刺激に、3月の日本学生ハーフマラソン覇者の青木瑠郁、全日本アンカーで逆転優勝に導いた上原琉翔ら3年生が一回り成長。出雲4区、全日本5区連続区間賞の野中恒亨(2年)ら新戦力も台頭した。

 全日本では昨季故障で苦しんだ山本歩夢(4年)を、主要区間ではない6区で起用。区間新記録の快走で復活を果たす好循環もあり、前田康弘監督は「つなぎ区間に勝負できる選手を置けるのがウチのストロングポイント」と自信を見せる。

 史上6校目の大学駅伝3冠に王手をかけ、「箱根は山(5、6区)があるのでハードルは高いが、(達成の)可能性は秘めたチーム。チャレンジしたい」と前田監督。分厚い選手層を生かし、新たな歴史の一ページを刻めるか。(西口大地)

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