ブラジルの治安に懸念、FIAがF1でのセキュリティ対策を協議

2017年11月16日(木)18時4分 AUTOSPORT web

 FIAはF1ブラジルGPで治安上の問題が発生したことを受け、今後の対策を次回の世界モータースポーツ評議会会合で協議すると発表した。


 今年のF1ブラジルGPの週末には、何組かのF1関係者が強盗事件に巻き込まれた。メルセデスのチームメンバーは頭に銃を突きつけられて貴重品を奪われた。ザウバー、ウイリアムズ、ピレリの関係者もそれぞれ強盗に襲われそうになったが、幸いひとりもけが人は出ていない。


 こうした状況から、決勝後の火曜と水曜にピレリとマクラーレンが行う予定だったタイヤテストは中止となった。


 サンパウロでの今後のF1開催が危ぶまれ、リオ・デ・ジャネイロやフロリアノーポリスでの代替開催の可能性までささやかれるなか、15日、FIAは、治安問題について次回の世界モータースポーツ評議会で協議することを発表した。グランプリで働く人々、F1イベントを訪れる人々の安全を維持するため、F1および関係者と協力し合って取り組んでいくということだ。
    
「FIAは事故に関して商業権保有者(フォーミュラ1)が報告書を集め、12月6日に開催される世界モータースポーツ評議会の次回会合においてメンバーに提出するよう求めた」とFIAの声明に記されている。   


「フォーミュラ1との前向きな協力の精神において、評議会はより一貫し有効的なセキュリティ手順をFIA F1世界選手権のすべてのイベントに適用する方法について協議する」 


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