チェルシーに新たな疑惑が浮上…前オーナー時の財務規則違反で勝ち点剥奪の可能性も?

2023年11月16日(木)10時26分 サッカーキング

チェルシーの前オーナーであるアブラモヴィッチ氏(写真は2016年5月のもの) [写真]=Getty Images

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 チェルシーは、前オーナーであるロシア人実業家のロマン・アブラモヴィッチ氏が所有していた時代の財務違反の疑いで、プレミアリーグからさらに厳しい調査を受ける可能性があるようだ。15日、イギリス紙『ガーディアン』が伝えている。

 トッド・ベーリー会長を中心とする共同事業体らが率いるチェルシーの現在のオーナーグループは2022年5月30日に買収を完了した。しかし、買収完了前の徹底的な調査により、以前の所有期間中の過去の取引に関する財務報告が不完全であることに気づき、買収完了後にこの件をUEFA(欧州サッカー連盟)とプレミアリーグに自己報告。3年前までの形跡についてしか遡れないUEFAは、すでに今年7月に報告された問題を完全に解決するために1000万ユーロ(約16億円)の罰金を支払うことで合意したことが明らかになっていた。

 一方、期間の制約がないプレミアリーグからはさらに遡って調査が行われていることが明らかになっているなか、今回の報道によると、アブラモヴィッチ氏がオーナー時代に10年間にわたってオフショア会社(自身が国外に保有する会社)を利用して代理人や関係者らと数千万ポンド相当の取引を行ったことを示す流出ファイルが見つかり、これが正式に申告されていなければ新たに財務規則に違反していた可能性があることが明らかになったという。

 対象となっているのは、元ベルギー代表FWエデン・アザール氏の代理人や元指揮官アントニオ・コンテ氏の同僚、チェルシーの関係者などとの取引が含まれているほか、元ブラジル代表FWウィリアンや元カメルーン代表FWサミュエル・エトー氏の移籍にも関係していることが伝えられている。

 なお、現時点では調査が進行中のため、プレミアリーグとFA(イングランドサッカー協会)はコメントを控えており、行われている調査はチェルシーが自己報告した情報についてのものなのか、『ガーディアン』が報じた新たな疑惑も含まれているのかについては不明となっている。それでも、財務規則に違反していたと判断された場合には、クラブに罰金や減点処分などの制裁が科される可能性があり、今後の動向には注目が集まっている。

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