F1シーズン後の『ルーキーレース』開催は早くても2026年か。来季のオフは技術規則の変更に備えたマシン開発が優先
2024年11月18日(月)18時0分 AUTOSPORT web
レッドブルF1のチーム代表クリスチャン・ホーナーが提案し、今年末に暫定的に予定されていたルーキースプリントレースは、さらに2年延期となった。F1コミッションの直近の会議で、2025年シーズンの開催が取りやめになったのだ。
FIAは短い声明のなかで、次のように述べた。
「ルーキースプリントレースの取り組みも再検討された。コミッションは引き続きこのコンセプトに関心を持っており、2026年にルーキースプリントレースを開催することを目指して2025年中にさらに検討を行う予定だ」
この決定により、この種の最初のイベントの開催は2年延期されることになるが、2025年末にチームが時間との戦いに直面することを考えると、驚くべきことではないだろう。2026年のマシンは完全に新しく、テクニカルレギュレーションは2022年初頭から導入されたものと大きく異なることがはっきりしているので、チームとFIAはオーストラリアでの世界選手権の開幕戦前に、3日間ずつのテストを3回予定することを決定した。
つまり、2026年シーズンのテストはオーストラリアGPの4週間前に行われる可能性が高い。最初のテストは、ヨーロッパのおそらくはバルセロナで行われ、その後、より暖かい気候の下で2回のテストが行われることになる。2026年の開幕戦オーストラリアGPは暫定的に3月12日から15日の週末に予定されている。ルールでは、開幕戦は最後のテストから2週間の間隔を空けることが必要とされているので、2月26日がテストを開催できる最終日となる。そのため、最終テストは遅くとも2月22日から24日の間に実施され、2回目のテストはちょうどその1週間前の2月15日から17日の間に実施されることになる。
チームは最初のテスト後に2週間の休みを取り、マシンと真新しいパワーユニットに問題がないことを確認したいと考えているため、最初のテストは新ルールの導入以来チームが慣れているよりも3週間早い、2026年2月の最初の3日間に実施される予定だ。
そのため、彼らは2025年の最終戦終了後に急いでアブダビから撤収し、すぐにファクトリーにマシンを格納し、その後2026年型マシンのフル生産を進めることになるだろう。ヤス・マリーナ・サーキットでの走行が1日増えると、新人ドライバーがダメージを引き起こす可能性が高い。そしてあらゆることに遅れが出て、極めて重要なことにはレースチームの必須休暇が削減されることになるかもしれない。
そうしたことから、チームはルーキースプリントレースが開催できるのは早くても2年後だということを受け入れている。2027年シーズンにはテストレギュレーションが通常に戻るので、前選手権終了後にスタッフがアブダビでの滞在を1日延長しても、それほど問題にはならないからだ。
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