”劇的サヨナラ”で連覇達成の侍ジャパン 韓国メディアは日本の救援陣に賛辞「ブルペンの左腕が威力を発揮した」

2023年11月20日(月)15時30分 ココカラネクスト

今大会ではピッチングスタッフの働きが際立っていた(C)Getty Images

 熱戦を制し、堂々の2大会連続制覇だ。

 11月19日、「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」の決勝、日本代表対韓国代表の試合が東京ドームで行なわれ、延長10回タイブレークの末、日本が4‐3でサヨナラ勝ちを収め、2017年の第1回大会に続いての2連覇を達成した。

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 先制したのは韓国だった。3回、日本の先発、今井達也(西武)が先頭打者のキム・ヘソンを四球で歩かせると、続くキム・ドヨンは一塁側への送りバント。これをファーストの牧秀悟(DeNA)がファンブルし、ランナー1・2塁となると、一死後、ノ・シファンの左中間を破る2ベースヒットで2者が生還。今大会で初めて日本はビハインドを背負う。

 韓国先発のグヮク・ビンに4回まで無失点に抑えられていた日本は、5回に牧の左中間スタンドへのソロ本塁打で1点差に迫ると、6回には韓国2番手の左腕、チェ・スンヨンを攻め、安打で出塁した万波中正(日本ハム)を最後は佐藤輝明(阪神)が犠牲フライで還して同点に追いつく。

 その後は両チーム無得点で試合が進み、タイブレーク方式の延長に突入。10回表に韓国が1点を加えると、日本はその裏、無死1・2塁から、先頭打者の代打、古賀悠斗(西武)が初球で送りバントを決め、牧が申告敬遠で1死満塁となり、坂倉将吾(広島)の犠牲フライで同点に追いつく。さらに、万波も申告敬遠で歩き再び満塁となると、最後は門脇誠(巨人)の三遊間を破るサヨナラ打で決着をつけた。

 日本は先制を許すも、その後はリリーフ陣がそれぞれ無失点で繋ぎ9回まで追加点を与えず、粘りのある戦いを演じた。韓国は延長10回、先頭打者が送りバントを試みるも2ストライクに追い込まれた後にヒッティングで凡退し、ランナーを進められず1得点に止まったことも響いた。

 この、決勝戦の結果は韓国内でも報じられている。国内紙『ソウル新聞』では試合後、公式サイト上において試合展開を伝えながら「9回まで無失点に抑えた根本悠楓(3回)、桐敷拓馬(1回)、田口麗斗(1回)などブルペンの左腕が威力を発揮した」と日本の救援陣を称えている。

 また、同じく韓国メディア『朝鮮日報』もゲームレポートを配信。その中では「バントが延長戦の明暗を分けた」と振り返っており、10回の両軍の攻防にフォーカス、犠牲バントから着実にランナーを進めた日本の打撃陣に「日本は基本技とチームバッティングで簡単に同点に追いついた」と綴っている。

 初戦同様、ロースコアで進み接戦となったゲームだったが、最後は日本の手堅い野球が韓国を上回った。白熱のファイナル、日韓戦は若きサムライに軍配が上がった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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