ミニの新型コンパクトSUV『カントリーマン』が誕生。呼びかけに答えるAIアシスト機能を搭載

2023年11月22日(水)7時35分 AUTOSPORT web

 11月21日、ビー・エム・ダブリュー株式会社(代表取締役社長:長谷川正敏)は、プレミアム・コンパクトSUVモデルの『MINI Countryman(ミニ・カントリーマン)』の新型モデルを、全国のMINI正規ディーラーにおいて、11月21日より予約注文の受付を開始すると発表した。また、ミニ公式webサイトにおいても予約注文の受付を開始している。納車時期は、2024年第一四半期以降を予定している。


 今回登場したミニ・カントリーマンは、日本ではこれまでミニ・クロスオーバーの呼称で親しまれてきたプレミアム・コンパクトSUVの新型モデルだ。同型モデルとしては、2017年の2代目『ミニ・クロスオーバー』に続く3代目となる『ミニ・カントリーマン』は、今後他のラインアップが次世代モデルへと生まれ変わっていくなかでの第1弾モデルとして登場した。


 2代目『クロスオーバー』から刷新された内外装のデザインは、その素材からクローム・パーツやレザーを使用した部分を排除し、代わりにリサイクル・ポリエステルやリサイクル・アルミニウムを利用した新素材を採用し、将来を見据えた次世代モデルであることを印象付けている。特徴的な8角形のグリルを持つフロントマスクは、ソフトなボリューム感と正確に削り取られたエッジの組み合わせが特徴的だ。


 サイド部分は、ミニマルな外観でありながらも力強い存在感を放ち、特に特徴的なデザインのCピラーは車両後部のルーフラインを支えると同時に、車体全体に引き締まった印象を与えている。リヤは、縦型のブレーキランプとクリアな表面が目を引くデザインとなっており、幅広なスタイルと直立的な力強いデザインをより引き立てている。

『ミニ・カントリーマン』 フロントビュー
『ミニ・カントリーマン』 サイドビュー
『ミニ・カントリーマン』 リヤビュー


 広々とした印象を与えるインテリアは完全なデジタル化が施され、ステアリングホイールの背後のメーターパネルは廃止されすべてのコンテンツはヘッドアップディスプレイおよび円型有機ELセンターディスプレイに映し出される。


 直径240mmの高品質ガラスが使用され、高感度のタッチ機能を有する円形センターディスプレイはスワイプやタッチをすることで、AR(拡張現実)機能付きナビゲーション・システムや電話、エア・コンディショナーなど各種設定などあらゆる機能を一括で操作することが可能だ。


 先代モデルではセンターコンソールに位置した、パーキングブレーキ。スイッチ、ギヤセレクター・レバー、エンジン・ボタン等は、すべてセンターディスプレイ下のトグルスイッチ・エリアに集約され、前席周りの空間が広がっている。また、ダッシュボードにはリサイクル・ポリエステルを使用した新素材が採用され、編み物のような特別な製造プロセスによって汎用性が高く手入れが簡単な構造となっている。

ハンドル背後のメーターパネルは廃止され、コンソール部中央に直径240mmのディスプレイが配される


■渋滞運転支援機能とAIアシスト機能を初搭載


『ミニ・カントリーマン』には、搭載するパワートレインによって4つのグレードが設けられている。


 その4つとは、1.5L直列3気筒のガソリンターボエンジンを搭載した『C』、2L直列4気筒のディーゼルターボエンジンを搭載した『D』、2L直列4気筒のガソリンターボエンジンにオールタイム4輪駆動システム“ALL4”を組み合わせた『S ALL4』、さらに『S ALL4』の最高出力を増加させ、サスペンションにはスポーティーに特化した専用チューニングを施した『John Cooper Works Countryman』(ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・カントリーマン)というグレードに分かれている。


 各エンジンにはターボ・チャージャーと7速ダブル・クラッチ・トランスミッションが組み合わされる。またジョン・クーパー・ワークスにのみ、コーナリング時のトラクションとハンドリング性能を向上させるエレクトロニック・ディファレンシャル・ロック・コントロール(EDLC)とパフォーマンス・コントロールを備えたダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)といった、エンジン出力および車両運動の制御システムが搭載される。


■各グレードの主な車両諸元

















































モデル全長-全幅-全高ホイールベース排気量エンジン形式最高出力最大トルク
ミニ・カントリーマンC4445mm-1845mm-1660mm2690mm1498cc直列3気筒ガソリンエンジン115kW(156.4ps)/5000rpm230Nm/1500-4600rpm
ミニ・カントリーマンD4445mm-1845mm-1660mm2690mm1995cc直列4気筒ディーゼルエンジン110kW(149.6ps)/4000rpm360Nm/1500-2500rpm
ミニ・カントリーマンS ALL44445mm-1845mm-1660mm2690mm1998cc直列4気筒ガソリンエンジン150kW(203.9ps)/5000rpm300Nm/1450-4500rpm
ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・カントリーマン4445mm-1845mm-1645mm2690mm1998cc直列4気筒ガソリンエンジン233kW(303.2)/5750rpm400Nm/2000-4500rpm


最もスポーティなグレードのJohn Cooper Works Countryman 

 機能面においても大幅な刷新が行なわれており、特に安全機能および運転支援システムにおいてはミニ史上初となるハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能を搭載している。このシステムにより、高速道路での渋滞時(時速60km以下)にドライバーの前方注視のもと、ステアリングから手を離しての走行が可能となる。


 そして、高性能カメラとレーダー検知と高性能プロセッサーの解析を利用した安全機能『ドライビング・アシスト・プロフェッショナル』を標準装備。アクティブ・クルーズ・コントロールや車線の変更&逸脱警告システム、衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)、ペダル踏み間違い急発進抑制機能などを搭載している。また前後左右をカバーするドライブレコーダーを標準装備し、4方向を直接鮮明に録画することであおり運転等の危険運転車両や幅寄せの映像記録にも対応する。


 さらに、AI技術を活用した『インテリジェント・パーソナル・アシスタント』を搭載。「Hey MINI(ヘイ・ミニ)」と呼びかけるか、ステアリング・ホイールのトーク・ボタンを押すことで起動し、ナビゲーション、電話、ラジオ、空調管理など、主要な機能を操作することが可能だ。今までの音声入力と異なり、より自然な会話に近い言葉でドライバーの指示や質問を理解して適切な機能やサービスを起動可能にするほか、長く乗り続けるほどその使用頻度に応じてドライバーの好みを学習する。


 予約注文の受付は11月21日より開始されており、ミニ公式webサイトにおいても予約注文の受付を行っている。各グレードのメーカー希望小売価格は以下の通りだ。


■『ミニ・カントリーマン』メーカー希望小売価格(消費税込)
























モデルメーカー希望小売価格
MINI Countryman C489万0000円
MINI Countryman D509万0000円
MINI Countryman S ALL4566万0000円
MINI John Cooper Works Countryman667万0000円


『ミニ・カントリーマン』の後部座席回り
センターコンソールに集中的に配置されたトグルスイッチ
フロントマスクに飾られる『MINI』と『S ALL4』のエンブレム
『ミニ・カントリーマン』 垂直方向のラインで精悍な印象を与えり特徴的なCピラー

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