エバンスが0.7秒リードの接戦。トヨタ2台がパンク、ヌービルに“ノーパワー”トラブル/ラリージャパン デイ2午前
2024年11月22日(金)10時57分 AUTOSPORT web
11月22日(金)、愛知・岐阜県を舞台に開催されている2024年WRC世界ラリー選手権第13戦『フォーラムエイト・ラリージャパン2024』がデイ2を迎えた。本格的なフルデイが始まったこの日、まずは午前の3ステージでTOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチームのエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合首位に立っている。
日本人ドライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、スペシャルステージ(SS)2でタイヤパンクに見舞われ、総合4番手からラリーを開始した。
前日の豊田スタジアムステージで華々しく開幕したラリージャパン2024。晴天のに恵まれたデイ2は、午前7時52分よりSS2『伊勢神トンネル1』が行われ、本格的な戦いが始まった。
気温11度/路面温度9度のコンディションのなか、まずは23.67kmの林道が舞台となるSS2へ、選手権首位のティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)からアタックを開始していく。
道幅はつねにタイトでアップダウンも多く、内側には側溝、外側には落ち葉が多く残っているステージだが、4番目出走のセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が早くもタイヤパンクに見舞われるアクシデントが発生。
デイ2の1本目からトヨタのエースが約2分の後退を喫し、さらに勝田もステージ終盤にタイヤがスローパンクしてしまい、トラブルが続いてしまう。こちらも1分のロスとなった。
最終的に、SS2のベストタイムは先頭走者のヌービルがマーク。そしてオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)、エバンスが続くトップ3となり、総合順位ではタナクが最初のリードを得た。
続くSS3『稲武/設楽1』は、高速セクションも含まれる19.38kmの林道だ。こちらもタイトな林道がメインとなるが、ステージ後のインタビューでは、グリップが感じられない旨の言葉が多く、かなりシビアななかでのアタック合戦となっているようだ。
こちらではパンクからの巻き返しを目指すオジエがトップタイムを刻み、反撃を開始。勝田も5番手タイムをマークし、総合5番手まで順位を回復した。
午前最後のSS4『新城1』は、集落の間を進む17.41kmの中速ステージとなる。最初にコースインしたヌービルは、前半こそスムーズにコーナーを抜けていた様子だったが、終盤にヌービルがスローダウンしてしまうトラブルが発生した。
結局ヌービルは40秒ほどのロスを喫してフィニッシュし、インタビューでは「わからない、ノーパワーだ」と答えている。デイ2はミッドデイサービスの設定もないため、午後の再走へ向けても暗雲が立ち込めてきてしまった。
総合首位のタナクは一定のペースを保ちに走行している様子で、3番手タイムをマーク。一方、徐々にペースを上げてきたのはエバンスで、ステージウインをあげるとともに0.7秒差の総合首位へポジションを上げた。
エバンス、タナクに続く総合3番手はヌービルで、その30秒ほど後方の4番手には勝田が追い上げてきた。そして2.3秒差の総合5番手には、アドリアン・フルモー(フォード・プーマ・ラリー1)も続く。
サポートシリーズのWRC2クラスは、人気漫画『頭文字D』にモチーフを得たパンダカラーで走るニコライ・グリアジン(シトロエンC3ラリー2)が力走を見せており、46.7秒リードでクラス首位に立っている。
デイ2午後は、タイヤフィッティングゾーンでのタイヤ交換と軽整備を経て、午前のステージ3本を再走。さらに最後に岡崎中央総合公園でのスーパーSSを2度走行する。午後1本目の『伊勢神トンネル2』は、13時32分より開始となる予定だ。
投稿 エバンスが0.7秒リードの接戦。トヨタ2台がパンク、ヌービルに“ノーパワー”トラブル/ラリージャパン デイ2午前は autosport webに最初に表示されました。