【タイム結果】2021スーパーGT第8戦富士公式練習/ENEOS X PRIME GR SupraとSUBARU BRZが最速タイムを記録

　2021年シーズンのスーパーGT最終戦となる第8戦『FUJIMAKI GROUP FUJI GT 300km RACE』が富士スピードウェイで開幕した。11月27日9時から公式練習が行われ、GT500クラスはENEOS X PRIME GR Supraの山下健太、GT300クラスはシリーズランキングトップのSUBARU BRZ R&D SPORTの山内英輝が最速タイムを記録した。なお、GT500ランキングトップのSTANLEY NSX-GTは9番手で走行を終えている。

　5月に開催された第2戦以来、およそ半年ぶりのスーパーGT開催となった富士スピードウェイ。2021年シーズンの最終戦となる第8戦は全車がノーウエイトで挑む戦いとなる。チャンピオン争いも佳境を迎え、今季もっとも熾烈な接近戦が繰り広げられることが予想される。

　走り出しとなる公式練習は澄んだ青空のもと、気温9度、路面温度13度、湿度43％と、寒さも強まるドライコンディションでセッション開始を迎えた。

　昨年の第8戦富士の公式練習と比べると、気温は5度、路面温度は3度低い走りだしとなるなか、GT500クラスではENEOS X PRIME GR Supraの山下健太が計測6周目で1分26秒767を記録。セッション序盤から、昨年の第8戦で自身が記録した1分26秒386に迫るタイムを叩き出す。さらに山下は計測11周目にコースレコードを0.037秒上回る1分26秒349を記録し、走り出しから好調ぶりを見せつける。

　次第に日差しも強まるにつれて気温、路温ともに上昇するなか、GT300ランキングトップで最終戦を迎えたSUBARU BRZ R&D SPORTの山内英輝が1分35秒370を記録してこの時点でのトップにおどり出る。
　
　10時25分にGT500／GT300クラスの混走が終了を迎え、GT300クラスの10分間の占有走行が開始されると、各車は午後に行われる公式予選を見据えたアタックを開始。そんななか、タイトルの可能性を残すARTA NSX GT3（高木真一／佐藤蓮）はセッション序盤に7周走行も、以降はピットで長時間過ごすこととなり、GT300占有走行時間帯にもコースインすることはなかった。

　セッション終盤になり、セクター1で自己ベストを更新する車両が数台見られたが、山内英輝が記録した1分35秒370のタイムを上回る車両は現れず、SUBARU BRZ R&D SPORTがトップのままGT300占有走行は終了となった。

　2番手には埼玉トヨペットGB GR Supra GT（吉田広樹／川合孝汰）が、3番手には、シリーズランキング4番手のたかのこの湯 GR Supra GT（三宅淳詞／堤優威）が、4番手にはSYNTIUM LMcorsa GR Supra GT（吉本大樹／河野駿佑）と、公式練習ではGTA-GT300車両がトップ5を占める結果となった。5番手にはFIA-GT3勢トップのJLOC ランボルギーニ GT3（小暮卓史／元嶋佑弥）が、6番手にGTA-GT300MC（マザーシャシー）のmuta Racing Lotus MC（加藤寛規／阪口良平）が続いた。

　なお、ランキング2番手のリアライズ日産自動車大学校 GT-R（藤波清斗／ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ）は7番手、ランキング3番手のARTA NSX GT3は28番手、ランキング5番手のGAINER TANAX GT-R（平中克幸／安田裕信）は18番手で公式練習を終えている。

　10時35分から開始されたGT500クラス占有走行では、気温、路温ともに低かったセッション序盤に山下が記録した1分26秒349がターゲットタイムとなるも、こちらもトップタイム更新はならず。シリーズランキング6番手でタイトルの可能性を残すENEOS X PRIME GR Supraがトップのままセッションは終了となった。

　2番手にはランキング4番手につけるau TOM’S GR Supra（関口雄飛／坪井翔）が、3番手にKeePer TOM’S GR Supra（平川亮／サッシャ・フェネストラズ）が続き、トヨタGRスープラがトップ3を占めた。4番手にはランキング2番手のARTA NSX-GT（野尻智紀／福住仁嶺）が続いた。

　ランキングトップのSTANLEY NSX-GT（山本尚貴／牧野任祐）は9番手、ランキング3番手のAstemo NSX-GT（塚越広大／ベルトラン・バゲット）は14番手、ランキング5番手のカルソニック IMPUL GT-R（平峰一貴／松下信治）は7番手で予選を前にした最後の走行を終えている。

　スーパーGT第8戦『FUJIMAKI GROUP FUJI GT 300km RACE』の公式予選はこの後、14時30分から開始される。予選ポールポジションで得られる1ポイントの有無でタイトル獲得への望みや、自力タイトルの可能性を失うチームもあるなか、GT500／GT300の計43台は2021年シーズン最後のアタックに臨む。1周1周、目が離せない走りが見られるだろう。

■2021スーパーGT第8戦富士 GT500公式練習結果（編集部計）

■2021スーパーGT第8戦富士 GT300公式練習結果（編集部計）